広島4連覇を阻むのは巨人? ヤクルト?
セ各球団の識者が語る2019年予想

DeNA:リーグ随一の破壊力をどう生かす?

筒香、ソトらリーグ随一の破壊力を誇るDeNA。彼らの前後をどう固めていくのか、ラミレス監督の手腕に期待だ
筒香、ソトらリーグ随一の破壊力を誇るDeNA。彼らの前後をどう固めていくのか、ラミレス監督の手腕に期待だ【写真は共同】

■予想順位:優勝

■ライバル:阪神


 あくまでも希望的観測としてリーグ優勝を予想したい。昨季は3年ぶりのBクラスとなったが、2017年シーズンに日本シリーズへ進出した実績を鑑みれば、チームも若くポテンシャルは依然として高い。今季不振に陥った今永昇太、石田健大、濱口遥大ら、若い投手たちが本来の実力を取り戻し、更に新人王を獲得した東克樹、過度の期待は禁物だがドラ1ルーキーの上茶谷大河が順調に勝ち星を重ねることができれば優勝ラインも見えてくる。


 打撃に関しては筒香嘉智、ロペス、宮崎敏郎、ソトのラインナップはリーグ随一の破壊力。ポイントはそれ以外の打線となるが、まずは桑原将志が好不調の波を安定させリードオフマンとして固定されることが望ましい。さらに昨季迷走したセンターラインの再構築も含め、いかにラミレス監督が下位打線を組み立てるのかにも注目したい。


 対戦カードとしてカギになるのは阪神戦だ。近年、戦力に勝る広島や巨人との対戦では苦手意識を見せることなく五分五分の試合ができている。しかし阪神戦にかぎっては昨季は8勝17敗と、近年厳しい戦いを強いられているだけに、優勝を目指すのならば超えなければいけないハードルとなる。


 また、今季に向けた補強は、現地点でルーキーに加え巨人を戦力外となった中井大介と5年ぶりにDeNAに復帰した古村徹のみ。一抹の不安はあるものの、編成トップである三原一晃球団代表の「現有戦力で十分に勝負できる」という力強い言葉を信じたい。すべてがかみ合えば21年ぶりのリーグ優勝も夢ではない。(文:石塚隆)

中日:7年ぶりのAクラスに向けて

ドラフト1位で根尾を獲得した中日だが、最大の補強は他にあるようだ
ドラフト1位で根尾を獲得した中日だが、最大の補強は他にあるようだ【写真は共同】

■予想順位:優勝

■ライバル:巨人


 中日は目立った補強をしていない――。そんな見方は大きな間違いだ。ビシエドとアルモンテ、ロドリゲスと再契約を結べたことが何よりの補強。未知数の新外国人は期待を裏切られる危険性をはらんでいるが、3人にはそれがない。彼らの存在が7年ぶりのAクラス入り、さらには優勝に向けた土台となる。


 昨季の中日は前年から111得点の上乗せに成功し、得点圏打率はリーグトップを誇った。他球団との打ち合いを展開できたのも、首位打者に輝いたビシエドとアルモンテの2人が主軸の一角を務め上げたからこそ。そこに真の覚醒を遂げた平田良介を筆頭とする日本人野手が脇を固めることで、ここ数年で最高の打線を構築した。今季はさらに、黄金ルーキーの根尾昂(大阪桐蔭高)が加わることで競争は活発となり、チーム力は確実に上がる。2015年のヤクルトが強力打線を武器に前年最下位からリーグ制覇。この戦いぶりを今季の中日にイメージできることが、優勝に挙げる理由なのだ。


 ただし、そこには「勝利の方程式」の確立が絶対条件。カギを握るのはNPB左腕最高球速の159キロをマークしたロドリゲスだ。昨季も登板を重ねるごとに安定感を増していた背番号57がセットアッパーもしくは守護神となれば、一気に懸念材料は解消される。(文:高橋健二)

阪神:ライバルは過去の自分たち

西(写真右)を獲得するなど、積極補強を敢行した阪神。しかし、矢野新体制がやるべきは過去の自分たちに打ち勝つことだ
西(写真右)を獲得するなど、積極補強を敢行した阪神。しかし、矢野新体制がやるべきは過去の自分たちに打ち勝つことだ【写真は共同】

■予想順位:4位

■ライバル:過去3年間の阪神


 生え抜きの若手育成という金本知憲前監督の計画は間違っていなかったと思うが、それを3年間かけて実行した結果は芳しいものではなかった。ならば、私が矢野燿大新監督に期待したいのは新計画の立案ではなく、道半ばで頓挫した金本計画を別の方法論で実行して、今度こそ良い結果を出すということだ。


 来季の順位については、“虎党失格”の誹り(そしり)を受けようが、本当にどうでもいい(とりあえず無難に4位)。ライバルはやっぱり巨人だとか、あるいは王者・広島だとか、そういう虎党お約束の怪気炎にはすっかり飽きてしまった。何しろ、最下位のチームなのだ。西勇輝(オリックスよりFA加入)やガルシア(中日より加入)などの新戦力が活躍してインスタント的に優勝争いをしたとしても、そこに本質はないように思う。福留孝介や糸井嘉男を獲得したときもそうだったが、彼らが活躍できるうちに新しい投打の屋台骨を誕生させる、そこはブレずに戦ってほしい。


 思えば、金本前監督は積極的に若手を起用した。その中で、短期的な活躍をした若手なら何人もいた。しかし、その活躍がことごとく2年以上は続かないという新しい課題(謎)も生まれた。そう考えると、矢野阪神にとっての真のライバルは過去3年間の阪神かもしれない。これまでの課題をしっかり検証して、そのライバルに打ち勝ってほしい。(文:山田隆道)

構成:スポーツナビ

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