連載:強豪・静岡の今

サッカー王国復活を担う清水桜が丘の挑戦 校名変更して6年 目指すは輝かしい新時代

元川悦子
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清水商業時代は川口能活、小野伸二らを輩出

片瀬晴城監督(左)と清水桜が丘高イレブン。同校は2017年度の高校サッカー選手権に出場するなど、近年着実に実績をあげてきている 【元川悦子】

 寒風吹きすさぶ2018年12月下旬の静岡市清水区。清水桜が丘高の人工芝グラウンドで、19年度に向けた新チームが練習に励んでいた。18年度は3学年合計で118人の大所帯だったが、同8日のプリンスリーグ最終節・中京大中京高の後に3年生が引退。現時点では約80人で活動している。春になれば1年生も加わるため、再び120人程度の規模になると見られる。

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「清水商業(清商)時代の部員数はだいたい60〜70人くらいで今より大幅に選手が少なかった。指導者も私一人の時代が長かった。現監督の片瀬晴城先生とは、小林大悟(ラスベガス・ライツFC)の入学した98年に赴任されてからは長く一緒にやってきて、私は第一線から退きました。今は片瀬先生を筆頭に5人の指導者が、A〜Cの3チームを見る形を取っています。13年春の清水桜が丘開校と同時に人工芝グラウンドもできて、環境はかなりよくなりましたね」と清商時代から長く監督を務め、18年度から総監督として外からチームを見守る名将・大滝雅良監督はしみじみ言う。
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著者プロフィール

1967年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、94年からフリーに。Jリーグ、日本代表、育成年代、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から5回連続で現地へ赴いた。著書に「U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日」(小学館刊)、「蹴音」(主婦の友社)、「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年」(スキージャーナル)、「『いじらない』育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(日本放送出版協会)、「僕らがサッカーボーイズだった頃』(カンゼン刊)、「全国制覇12回より大切な清商サッカー部の教え」(ぱる出版)、「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由 」(カンゼン)など。「勝利の街に響け凱歌―松本山雅という奇跡のクラブ 」を15年4月に汐文社から上梓した

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