2足のわらじを履く矢板中央・大塚尋斗 フットサル日本代表経由、選手権への思い

安藤隆人
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サッカーとフットサルの両立

左足から繰り出される強烈なシュートを武器に、矢板中央の攻撃をけん引する大塚尋斗 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 今年の高校サッカー選手権出場選手の中で、かなり異色な経歴を持つ男と言っていいだろう。矢板中央(栃木)の屈強なストライカー・大塚尋斗は、サッカー選手とフットサル選手という2足のわらじを履く。

 しかも、そのわらじは「ただのわらじ」ではない。サッカーでは栃木の強豪・矢板中央で2年生のときから出場機会をつかんだ。181センチの高さと、見ただけで「屈強」と分かる鋼の肉体を持ち、圧倒的な空中戦の強さを誇る。さらに正確なポストプレー、左足から繰り出されるキャノンシュートで、190センチの長身FW望月謙とともに『栃木のツインタワー』を構築し、昨年度は選手権ベスト4を経験した。

 今年もこのツインタワーが前線に君臨し、強豪校や強豪Jユースがひしめくプリンスリーグ関東で第17節まで12勝5分けの無敗(最終節に前橋育英に初黒星)。2位の横浜F・マリノスユースに勝ち点差12という圧倒的な成績で、独走優勝を飾った。
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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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