暮れの短距離決戦! 阪神カップ分析 過去10年データから好走タイプを探る

JRA-VANデータラボ
 日曜に有馬記念が行われる今週は土曜にも中山大障害、阪神カップと注目の重賞が組まれている。今回のデータde出〜たでは、短距離界を締めくくる芝1400m重賞の阪神カップをピックアップ。過去10年のデータから好走が期待できるタイプを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

阪神カップの人気別成績(過去10年)

表1 ※2009年は2着同着 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は過去10年の人気別成績。1番人気馬は2009年キンシャサノキセキの1勝のみで、連対率20%・複勝率30%と低い。2番人気馬は昨年のイスラボニータら2勝。以下、8番人気馬が最多の3勝、3番人気馬が2勝、4・7番人気馬が1勝ずつ。勝ち馬はすべて8番人気以内だが、2・3着馬は下位人気まで幅広く分布している。

 連対率・複勝率では黄色で強調した5番人気、7〜8番人気馬が優秀で、複勝回収率でも100%を大きく超えている。10番人気以下も2着3回、3着2回となっており、人気薄の激走に注意が必要だ。上位人気馬に安定感が見られず、人気薄でも狙える混戦のレースといえるだろう。

また、過去10年の阪神カップでは、牝馬が【0.0.0.21】とすべて4着以下に敗れていた。

阪神カップの所属別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2は出走馬の所属別成績。美浦所属の関東馬が昨年のイスラボニータら大半の8勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれも関西馬を圧倒している。出走数は少ないものの、毎年1頭は3着以内に入っている。

 出走数が多い栗東所属の関西馬は一昨年のシュウジら2勝と勝ち星が少ない。毎年安定して好走馬を輩出している関東馬を積極的に狙っていきたい。

阪神カップの前走レース別成績(過去10年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。マイルCS組が昨年のイスラボニータら最多の4勝をあげており、複勝率28.6%と高い。昨年は1・3着馬が該当している。スワンS組は11年サンカルロら2勝で、連対率・複勝率ではマイルCS組に迫っている。

 京阪杯組は08年マルカフェニックス、スプリンターズS組は一昨年のシュウジがそれぞれ勝利している。他にはキャピタルS組・オーロC組が1勝ずつだが、これら前走オープン特別組はのべ【2.0.1.45】で連対率4.2%・複勝率6.3%と不振傾向にある。

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