数少ないダート千二重賞カペラSを攻略 過去10年の好走データ分析まとめ
前走霜月S出走馬の前走人気別成績
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走武蔵野S出走馬の前走着順別成績
表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走オータムリーフS出走馬の前走着順別成績
表10 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走JBCスプリント出走馬の前走馬体重比
表11 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
まずは、過去10年の好走例が最多の前走霜月Sだが、この組で重要だった前走5番人気以内を満たす馬が見当たらない。また、前走武蔵野Sの馬も登録がなく、今年は例年とは少々様相が異なるようだ。
そこで前走オータムリーフS組を見ていく。この組は1〜5着に入っていることが重要で、該当するのは1着のコパノキッキング。3歳と若い馬であることや前走で上がり3位の脚を使っていることも好感でき、有力な1頭となりそうだ。
前走JBCスプリントは、当日に馬体重を同じかプラスで出走していることが重要だった。これに関しては当日発表されるまでわからないが、ウインムート、キタサンミカヅキ、キングズガード、ネロ、ノボバカラの馬体重にはしっかり注目しておきたい。
そのほかの前走で注目したいのはタテヤマ。前走1200mは減点も、それ以外は4歳馬、中2週、前走上がり3位と好材料が揃っており、昇級初戦でも十分期待できそうだ。前走室町Sからは1着のオールドベイリーと2着のヴェンジェンスがエントリー。カペラSとの相性が悪い臨戦となるが、なんとかデータを覆したいところだろう。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。