連載:侍ジャパン、2020への現在地

楽天・岸のカーブは「今までで最高」とMLB 侍ジャパンに加わったエース候補

中島大輔
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 2020年東京五輪での金メダルへ、日米野球は貴重な国際試合の場。MLB選抜との全6戦で得られる収穫と侍ジャパンの現在地を、中南米の野球にも詳しい中島大輔氏が伝える。

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WBC落選から9年、国際球適応で持ち味発揮

 主砲・柳田悠岐(ソフトバンク)のサヨナラツーランで「2018日米野球」初戦を劇的勝利した11月9日、33歳で初めて侍ジャパンのユニホームを着たのが先発・岸孝之(東北楽天)だった。

 4回3分の1で3失点。その数字やイニング途中の球数制限による交代は決してほめられないが、持ち味を存分に発揮した投球内容を見て、35歳で迎える2年後の東京五輪について思わず聞きたくなるほどだった。

「まあ、チャンスがあれば、はい」

 控えめな言葉と、照れたような笑みが実に岸らしかった。

初戦先発の岸をMLBのレジェンドは「メジャークラスの才能」と評価した 【写真は共同】

 対してリップサービスかと感じるくらい、最大級の賛辞を並べたのがMLB選抜の打撃コーチを務めるエドガー・マルティネスだ。
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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『プロ野球 FA宣言の闇』。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』(ともに亜紀書房)がミズノスポーツライター賞の優秀賞。その他の著書に『野球消滅』(新潮新書)と『人を育てる名監督の教え』(双葉社)がある。

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