レディマクベスが牝馬2頭目の★9つ獲得 絶好調チーム・フジサワから期待馬が続々

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 先週末の東京競馬場は終わってみれば「藤沢和厩舎」一色となった。レイデオロで制した秋の天皇賞、前日のアルテミスS、そして土日両日の新馬戦を制し今回ピックアップ対象となった2頭も「チーム・フジサワ」の馬。その中で、土曜の新馬戦を勝利した牝馬レディマクベスは★9つの評価を獲得し、来春のヒロイン候補に浮上した。

母の名演が蘇るか 新ヒロイン候補 レディマクベス

強烈な末脚でデビュー戦を制したレディマクベス(緑帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

10/27(土) 東京5R 2歳新馬 芝1600m
レディマクベス 牝 馬体重:474kg
★★★★★★★★★ 9点
騎手:モレイラ 厩舎:(美) 藤沢和
生産:ダーレー・ジャパン・ファーム
馬主:ゴドルフィン
父:ハーツクライ
母:レディオブオペラ(Singspiel)

 やや出脚は鈍かったが二の脚は速く、中団のインへ。直線に向く所で自然と外に持ち出した辺りは流石の鞍上といった感もあるが、そこから先に抜け出した2着馬を目掛けて仕掛け、キレ味で圧倒。3/4馬身という着差以上の強さで3着馬はそこからさらに7馬身差。レースのラスト3Fが11秒5−11秒1−11秒1だから、自身はラスト1F10秒8〜9位か。数字・内容ともにGI級のポテンシャルを示した一戦だったと言える。

馬体診断
 まだ少し余裕を残してはいるが、仕上がり自体は良かった。バランスの取れた馬体で筋肉量も牝馬であることを考えると十分。短距離戦線で活躍した母と比較すると、前後の幅があって距離はマイル〜中距離向き。気性面に荒さもなさそうで、折り合いの心配もない。成長余地を残しており、古馬になってからも楽しめそうな逸材。

血統診断
 母レディオブオペラは3歳8月の遅いデビューながら、500万〜OP特別まで4連勝を記録。シルクロードS2着→高松宮記念15着の後、骨折で引退を余儀なくされたが、順調ならスプリントGI戦線でも期待できただろう。母の父Singspielも遅咲きだったが、ジャパンカップの他にドバイワールドカップを制したオールラウンダー。産駒にはアサクサデンエン(安田記念)など、日本ではマイル色が強い傾向も。本馬は父ハーツクライで距離はOK、古馬になってからが真骨頂か。

馬券の狙い目→マイル戦が主戦場になるが、1800m〜2000mもこなせるタイプ。ゴチャつきづらい広いコースが理想。高いポテンシャルを持っているが、完成は古馬になってから。

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