今年はスロー必至!? 秋の天皇賞分析 人気の4枠2頭にはデータも逆らえない
新たなチャンピオンを決める一戦
天皇賞・秋の人気別成績(過去10年)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
以下、5番人気馬が14年スピルバーグら4勝と一発があり、7番人気馬は11年トーセンジョーダンの1勝。2・3着馬もほぼ7番人気以内におさまっており、8番人気以下で好走したのは10番人気以下の2・3着1回ずつ。昨年は3着に13番人気レインボーラインが激走したが、不良馬場で非常に時計がかかる特殊な馬場だった。
人気面からは1番人気の信頼度が高く、好走馬はほぼ7番人気以内。8番人気以下の伏兵の激走は見込み薄といえる。
天皇賞・秋の年齢別成績(過去10年)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
3歳馬は勝ち星こそないものの、複勝率では5歳馬に次いで高い。なお、6歳馬は3着1回のみ、7歳以上の馬も09年カンパニー(当時8歳)の1勝のみと、6歳以上では好走確率がガクンと下がっているのが大きな特徴だ。
天皇賞・秋の脚質別成績と上がり順位別成績(過去10年)
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
上がり順位別成績では、上がり1位の馬が昨年のキタサンブラックら5勝をあげ、連対率53.3%・複勝率80.0%と非常に高い。08年を除いて、毎年1頭は3着以内に入っている。上がり2位の馬も11年トーセンジョーダンら2勝をあげ、連対率・複勝率が高い。
つまり、道中で先行もしくは中団につけて、メンバー中2位以内の速い上がりを使えるタイプの馬が好走しやすいレースといえる。
天皇賞・秋の前走レース別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、毎日王冠に次いで出走数が多いオールカマー組は3着以内馬なし。この組から天皇賞で上位人気になる馬が少ないのは確かだが、今年はオールカマー上位3着以内馬が揃って出走を予定しており、これまでのデータを覆すか注目したい。