ウオッカの愛娘タニノミッションに★7つ 母譲りの爆発力で次世代マイル女王候補へ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 アイルランドで繁殖生活を送る名牝ウオッカ。先々週は3歳の愛息タニノフランケルが1600万を勝ち上がったが、先週は愛娘タニノミッションが東京マイルで見事デビュー勝ちを収めた。直線で見せた母譲りの爆発力は、大物誕生を十分に感じさせるものだった。

名牝から遂に大物誕生か タニノミッション

残り200mでの仕掛けで一気に後続を突き放したタニノミッション(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

10/20(土) 東京4R 2歳新馬 芝1600m
タニノミッション 牝 馬体重:480kg
★★★★★★★ 7点
騎手:モレイラ 厩舎:(栗) 中竹
生産:Yuzo Tanimizu
馬主:谷水雄三
父:Invincible Spirit
母:ウオッカ(タニノギムレット)

 好スタートを決めたが、外の各馬に前を譲って好位のインで道中は待機。スローな流れでも慌てず騒がず、直線に向くと進路を探して徐々に外へ。本格的に仕掛けたのは残り200m付近だが、そこから一気に突き放して文字通り快勝。ラスト2Fが11秒0−11秒2と優秀な数字で、歴史的名牝である母ウオッカから受け継いだキレ味は、兄姉を超える活躍を期待させる。
 
馬体診断
 まだ絞れる余地はありそうだが、トモのボリュームなどは素晴らしく、好馬体が目立っていた。それに加えてドッシリと構えたパドックの周回に「走る雰囲気」を感じさせていたのが印象的。前から見たシルエットとフットワークから、まだ芯が入り切ってはいないか。体型的にはマイル戦がやはりベストだろう。

血統診断
 母ウオッカは言わずと知れたダービー馬。また、東京コースで行われる芝・古馬GIを全て制している馬でもある。兄姉はフランケル、シーザスターズと交配されたが、本馬は英国の芝1200mでGI勝ちのあるInvincible Spiritが父に替わって、今まで物足りなかった軽さ・キレ味が出た。母譲りの爆発力はマイル戦でこそ真価を発揮しそう。

馬券の狙い目→ローテーション的に難しいかもしれないが、阪神JF(阪神芝1600m)でも通用しておかしくはない。最大目標はNHKマイルC(東京芝1600m)、牡馬相手でも侮れない。

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著者プロフィール

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