豪州伝統GIに参戦、日本馬2頭に穴気配 馬券発売コーフィールドCの中心は地元馬

JRA-VAN

今年は豪州GI・2レースの馬券を日本で発売

 G1コーフィールドカップ(オーストラリア・コーフィールド競馬場)が日本時間20日(14:40発走予定)に行われ、日本からはチェスナットコート、ソールインパクトが参戦する。

 コーフィールドCと2週余り先のメルボルンCの両方を勝つことは「カップス・ダブル」と呼ばれ、豪州ホースマンたちの夢とされる。それは同時にコーフィールドCがメルボルンCにとって最重要の前哨戦という関係性を含んでおり、日本で両レースの馬券が発売されることになった今年は、結果だけではなく次を見据えて内容にも注目したい。

父も同じアドマイヤラクティの再現だ

日経賞2着のチェスナットコート、勝機は十分だ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 日本から3年ぶりの挑戦となるチェスナットコートは、日経賞での2着こそあるもののオープンクラスでの勝ち鞍がなく、G1では実績不足の立場。戦績だけを見れば勝ち目はないように見える。ただ、日本調教馬としてコーフィールドCに初挑戦し、勝利へあと一歩と迫ったアイポッパーは、オープン級で阪神大賞典2着の他に万葉ステークス勝ちの実績があるだけだった。

 それから13年が経過して日本馬の国際的評価も上がり、アイポッパーの54kgに対してチェスナットコートは55.5kgと、実績に対してハンデキャップが上積みされているが、2014年に日本調教馬としてコーフィールドCを初制覇したアドマイヤラクティも、オープン級での勝ち鞍はG3ダイヤモンドSの1勝しかなかった。しかもそれを最後に、1年8か月も勝利から遠ざかっていたにもかかわらず、コーフィールドCでのハンデは58kg。今回のどのメンバーよりも重い斤量を課されていた。

 そうした比較において、チェスナットコートにも勝機は十分にあると言えるだろう。アドマイヤラクティと同じハーツクライ産駒という血統面の後押しも心強い。昨年に改定されたハンデキャップのルールにより、ここを勝ったとしてもメルボルンCでは0.5kgしかハンデが増える余地がない。つまり、カップス・ダブルの夢が大きく開けることになるだけに、初戦から大いに期待したいところだ。

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