神戸新聞杯勝ち馬不在の菊は波乱か!? 過去10年データが導く穴馬はコレだ

JRA-VANデータラボ

ワグネリアン不在 他陣営はチャンス

 今週は、3歳クラシック最終戦の菊花賞が行われる。今年は、日本ダービーで世代の頂点を極め、トライアルの神戸新聞杯も制したワグネリアンが不在の一戦となった。しかし、他の陣営にとってはチャンス拡大。最後の1冠はどんな結果が待っているのか、過去の傾向を分析してみよう。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

東西別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは、この菊花賞でもっともはっきりした傾向が出ている、所属(東西)別成績から見ておきたい。過去10年、表にある通り関東馬の馬券圏内好走はわずか1回、14年のゴールドアクター3着のみ。1番人気馬こそいなかったが、2〜4番人気でも16年のディーマジェスティ(2番人気4着)など11頭すべてが圏外に終わった。

 他のG1ではチャンピオンズC(旧JCダート含む)で関西馬【9.9.9.98】や、有馬記念の同【9.10.7.92】などもあるが、連対全馬、3着以内30頭中29頭が関西馬というのは群を抜いている。関東馬によほど好材料が揃った馬がいるか、関西馬が不安を抱えた馬ばかりでないかぎり、関西馬を中心に拾いたいレースだ。

人気別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 人気別では、1番人気が連対率70.0%、単複の回収率110%超をマークするなどの好成績。冒頭で触れたように、今年は神戸新聞杯優勝馬不在の影響が気になるが、例年通りなら1番人気を嫌う理由はない。その他では、5〜9番人気に高回収率が多く見られ、合計では【3.4.5.38】で複勝率24.0%、単複の回収率はともに111%。中位人気勢には要注目だ。

枠番別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番では、まず4枠の3着以内好走馬不在が目につく。対して、内の1〜2枠や、6枠の複勝率が高い。また、表の右にある6番人気以下の成績も併せて見ると、3枠は好走2頭がともに6番人気以下、そして6枠は好走4頭中3頭が6番人気以下。まとめると、1〜3枠、6〜7枠が良く、4、5、8枠は割り引きたい。なお、馬番では7〜9番枠と、18番枠が、過去10年全馬4着以下に終わっている。枠順確定後には参考にしたいデータだ。

前走クラス、レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走クラス別で好走馬が出ているのは、1000万条件とG2のみ。レース別では、3着以内30頭中19頭が神戸新聞杯組と、他を圧倒している。今年は同レースの勝ち馬が不在だが、2着以下の馬でも複勝率21.0%など、他のレースの合計や、1000万条件組よりも十分に高い好走確率を記録する。

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