中日・与田新監督、闘将の教え胸に会見 「ファンを驚かせるチーム作りたい!」

ベースボール・タイムズ

「根本的な考えを変えていきたい」

長きにわたって中心選手として活躍した荒木、岩瀬が今季で引退。来年以降、中日は大きな転換期を迎える 【写真は共同】

――矢野球団社長の発言にあった「地域に誇れるチーム」にするために必要なことは?

 勝つということは間違いなく必要だと思います。そこにファンの意識、喜びが出るのは間違いない。そのために準備をしっかりしなくていけない。これまでの数年間は思い通りにならなかった。準備はしたけどうまくいかなかったというのは必ずある。何もやっていないということは無いので。みんな精いっぱいやってきたはずですから。なのでその内容をもう一度見直して、今勝つためにできることを選手たちが新しいスタイルで生み出していければと思います。根本的な考え方を変えていかないと。細かい戦い方というのは難しいと思うので、「勝った! すごい選手が出てきた!」あるいは「負けたけどいいものを見せてもらった」という、そういう選手の立ち振る舞いが必要になると思います。

――監督の就任において家族の反応は。

 家族からの反対はまったくありませんでした。「これだけの素晴らしいご依頼をいただけたわけだから、しっかりやってほしい」という言葉でした。

――座右の銘は?

 座右の銘は特にないのですが、入団した頃は『失望するなかれ』という言葉を意識しておりました。思い通りにならない中で、失望することのないように意識していました。

――その意識は選手にも伝えていくのか。

 僕の考えをあまり押し付けるつもりはないのですが、しっかり準備をして最後まであきらめないということは、どんなことがあっても貫き通してほしい。それは私が率先してやらなければいけないですが、うまくいかなかったり、負けが込んでくると、その気持ちは薄れてくると思うので、そういう気持ちを強く持ってほしいと思います。

――この場で選手にメッセージを。

 しっかりと準備をして「使ってくれ!」とどんどん自分をアピールして向かってきてほしいです。まずは対戦チームよりも、私に向かってきてほしいと思っています。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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