吉田輝星、根尾昂らドラ1候補の実力は? 広島&楽天の“現役”スカウトが見抜く
左から根尾昂、吉田輝星、藤原恭大。注目のドラフト候補を敏腕スカウトが評価 【Getty Images】
一番の主役は、第100回甲子園大会を熱く盛り上げた高校生選手たち。史上初、二度目の春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭高の根尾昂、藤原恭大、その二人に匹敵する力を持つ小園海斗(報徳学園高)。そして、第100回大会に彗星のごとく現れた吉田輝星(金足農高)も、大学進学から一転、10月10日、ついにプロ志望届を提出。舞台に上がったことで、よりドラフト戦線は面白くなった。
大学生からは東洋大の梅津晃大、甲斐野央、上茶谷大河の150キロトリオ、そして松本航(日本体育大)を含めた4投手に、野手では大学日本代表の主将を務めた辰己涼介(立命館大)、右の大砲、中山翔太(法政大)と頓宮裕真(亜細亜大)に視線が集まる。
そんな逸材たちを、NPBのスカウトたちはどう見ているのだろうか! ドラフト会議が目前に迫った今、“敏腕”で鳴らす二人のスカウトを直撃した。
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もう一人は、東北楽天ゴールデンイーグルスの後関昌彦氏。近鉄バファローズのスカウトを経て楽天のスカウトに。これまで、永井怜、美馬学、松井裕樹、藤平尚真、オコエ瑠偉、田中和基、高梨雄平などを獲得してきた。後関氏のすごさは、アマチュア時代にそこまで騒がれていない選手であっても、いいと思えば何度も足を運んで獲得し、その選手たちがプロで御眼鏡通り結果を出しているところ。こちらも、“眼力”に優れたスカウトとして、一目置かれている。
そんな二人が今年のドラフト候補たちを鋭く評価。敏腕な二人だが、見方が重なるところもあれば、まったく違うところもあり、面白さは倍増する。ホンモノを見る力にあふれた二人の言葉に、とくと触れていただきたい。
両スカウト絶賛の選手がいれば、評価の異なる選手も
運命のドラフト会議は25日、注目選手たちの行方やいかに!? 写真は昨年のドラフト会議 【写真は共同】
大学生ではやはり東洋大の梅津晃大、甲斐野央、上茶谷大河の3投手。両スカウトともに、東都リーグ戦でまだ1勝もしていない(※取材時点。その後10月18日に初勝利)梅津を「一押し」しているのが面白い。野手では辰己涼介が高い評価。どの球団も欲しいであろう右の大砲では、中山翔太と頓宮裕真の名前が挙がる。
社会人選手で苑田スカウトが目の色を変えたのは、笹川晃平(東京ガス)。浦和学院高〜東洋大時代を通じて見てきたベテランスカウトが「これならプロでもレギュラーを取れる」と、ついにお墨付き評価をつけた。さぁ、今ドラフトの目玉選手たちはどこの球団に指名されるのか、これをじっくり読んで25日を待とう!
(企画構成:スリーライト)
配信スケジュール(スポーツナビ公式アプリ)
「ベテランスカウトも大絶賛 吉田輝星は甲子園に続きプロでも輝く予感」
第2回【高校生野手】 10月21日(日)〜
「藤原恭大と小園海斗は即戦力 根尾昂はとてつもない選手になる可能性が」
第3回【大学生投手】 10月22日(月)〜
「一番人気は東都1勝の梅津 甲斐野、松本、上茶谷、清水らが次ぐ」
第4回【大学生野手】 10月23日(火)〜
「高いレベルの即戦力・辰己 右の大砲・中山&頓宮のパワーに熱視線」
第5回【社会人投手&野手】 10月24日(水)〜
「即戦力として期待 笹川晃平にはレギュラーを取れる力がある」
2018年 プロ野球ドラフト会議 10月25日(木)開催
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スカウトプロフィール
【スリーライト】
1945年2月23日(73歳)、福岡県出身。三池工業高〜広島カープ。173センチと小柄ながら、どこでも守れるユーティリティーとして活躍。現役14年を終えて引退後はスカウトに転身。主に東日本を担当。2006年からはスカウト部長に就任。
後関昌彦(ごせき・まさひこ)(写真右)
1963年8月5日(55歳)、千葉県出身。習志野高〜ヤクルトスワローズ〜近鉄バファローズ。左打ちの強打者として実働8年間活躍。現役引退後は近鉄のスカウトを経て、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスのスカウトを務める。
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