岡本和真は「4番候補になりえる」日米野球 侍Jメンバー発表会見

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会見に出席した稲葉篤紀監督(左)と山中正竹強化本部長 【スポーツナビ】

 2020年東京五輪で金メダル獲得を目指す侍ジャパンとMLBオールスターが対決する「2018 日米野球」(11月9日〜15日/東京、広島、愛知)の記者会見が10日、東京都内で行われた。

 この会見では侍ジャパンのメンバーが発表された。8月に事前発表されていた柳田悠岐(福岡ソフトバンク)ら5人に、東克樹(横浜DeNA)、岡本和真(巨人)らを加えた計28人が選出された。

 会見には侍ジャパン強化委員会・山中正竹強化本部長と、トップチームの稲葉篤紀監督が出席。冒頭のあいさつで山中強化本部長は「2020年の東京五輪での金メダル獲得という目標に向け、より密度を増した議論を経て日米野球に挑む選手を選びました。これから発表するメンバーは、2020年を見据えて新たな選手も招集しました」とコメント。その後28人のメンバーを発表した稲葉監督は「2018年は試すことができる年だと言い続けています。2020年の本番をともに戦うイメージをしながら、今回試してみたいと思った選手も招集しました」と、東や岡本ら若い選手を多く選出した理由を語った。

初選出の岸は「非常に球に力がある」

 以下、稲葉監督と山中強化本部長の質疑応答。

――史上最年少で3割・30本・100打点を達成した岡本は、将来日本の4番候補になりえるか。

稲葉 岡本選手は今年1年で非常に成長した選手だと思います。ジャイアンツの4番を任され、精神的にも強さを持っていると感じました。非常に若く、トップチームに入るのは初めてですが、自分の力を思い切って発揮してほしいです。また。所属チームで4番を打っていますので、当然4番候補になる可能性は十分にあると思いますが、日本代表に初めて入るということで、今はそのプレッシャーをあまりかけないほうがいいのかな、と考えています。

――森友哉(埼玉西武)が初選出となったが、東京五輪において打てる捕手の重要性についてはどう考えているか。

稲葉 捕手というポジションは守ることが一番大事だと思っていますが、国際大会では点を取らないと勝てないという部分では、捕手も打てた方がいいと思っています。森選手は打撃で期待通りの活躍を見せてくれましたし、守備でもブロッキングが安定し、リード面では経験を積み、投手をうまく引っ張っていると思います。これからが非常に楽しみな選手だと考えています。

――稲葉監督が就任してから初選出となった岸孝之(東北楽天)について、選出理由と魅力は。

稲葉 岸投手は以前から代表候補にも入っていましたが、アメリカの球が少し合わず、なかなか代表入りすることができない部分はありました。ただ、今回の日米野球と、東京五輪では日本の公式球に近い球を使用します。岸投手とは私も現役時代にたくさん対戦していますが、非常に球に力があるし、タイミングも取りづらかったです。今回メジャーリーガーと戦う中で、岸投手の球がどのくらい通用するのかを見てみたいと思っています。

――これまで「左投手が重要になる」と言っていたが、今回も東など若い左投手が選ばれている。選出の意図は。

稲葉 昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップを戦った時、韓国と台湾にはいい左打者が多いという印象を持ちました。そうなると、やはり左投手が必要になると感じました。先ほども話しましたが、今年は試せる年だということもあり、若くていい左投手が出てきているので、どんどん試していこうと思いました。国際大会でどういう投球をしてくれるか楽しみです。

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