おすすめドラフト候補【ヤクルト編】 即戦力、素材型…手薄な投手陣を分厚く

西尾典文
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 10月25日に行われるプロ野球ドラフト会議。今夏の甲子園を沸かせた高校生だけでなく、大学、社会人にも目玉候補がめじろ押しだ。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する西尾典文氏が、各12球団に推薦したいドラフト候補を紹介する。

ヤクルトは打線の活躍もあり、昨季5位から2位へとジャンプアップを見せた 【写真は共同】

 今年は2位に躍進した東京ヤクルト。球団ワーストのシーズン96敗を喫し5位から15.5ゲーム差も離され最下位に沈んだ昨シーズンから一転、大きく改善したのはリーグ2位の645得点をたたき出した打線だ。MLBから復帰した青木宣親が力を発揮し、上位打線を固定できたことが大きい。課題だったショートも西浦直亨が成長を見せている。

 一方で気になるのは投手陣だ。1年を通じてローテーションを守ったのは外国人のブキャナンだけで、二ケタ勝利をマークしている投手はいない。リリーフも抑えの石山泰稚が30セーブをクリアしたのは大きなプラス要素だが、そこにつなぐまでの中継ぎ陣はまだまだ不安定。リーグトップの42ホールドポイントをマークしている近藤一樹、2年目でブレイクした中尾輝も防御率は3点台半ばだった。期待の若手左腕コンビ、高橋奎二と寺島成輝が2軍ではそれなりに結果を残すも、全体的に手薄な感は否めない(成績などの状況は10月6日現在)。

不足する先発タイプのおすすめは?

 チーム事情を考えると、最優先したいのはやはり即戦力が期待できる投手だ。また、2軍でも規定投球回に到達した投手は皆無だっただけに、しっかり鍛えられる素材型の高校生投手も獲得しておきたい。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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