おすすめドラフト候補【ロッテ編】 目玉の高卒投手で投手陣に新風を

西尾典文
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 10月25日に行われるプロ野球ドラフト会議。今夏の甲子園を沸かせた高校生だけでなく、大学、社会人にも目玉候補がめじろ押しだ。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する西尾典文氏が、各12球団に推薦したいドラフト候補を紹介する。

井口監督(左)が就任した今シーズン。野手は選手が揃いつつある反面、投手陣が気がかりだ 【写真は共同】

 昨年の最下位(首位の福岡ソフトバンクと39ゲーム差)から浮上の兆しは見せたものの、夏場以降は大きく失速して結局は5位に沈んでいるロッテ。過去10年間でAクラス入りは4度記録しているものの、全て3位と優勝争いには絡めないシーズンが続いている。(成績は9月29日現在)

 投手陣はボルシンガー、石川歩が安定した成績を残したが、それに続く選手は手薄な印象。涌井秀章は往年の力がなくなり、ドラフト上位指名で獲得した大嶺祐太、佐々木千隼も足踏みが続いている。リリーフ陣を見てもここ数年顔ぶれが変わらないまま成績が下降している印象だ。

 野手は中村奨吾、井上晴哉が完全にレギュラーに定着し、ドラフト上位で指名した藤岡裕大、平沢大河も戦力になるなど選手は揃ってきている。気がかりなのが外野手の高齢化。今シーズンの途中にトレードで岡大海を獲得したものの、主力は軒並み30歳を超えている。若手で伸び盛りなのは平沢くらいしか見当たらないだけに、将来のレギュラー候補を獲得したい。(成績などの状況は9月29日現在)

投手陣に加えたいエース候補

 チーム事情を考えるとやはり優先したいのは投手だ。即戦力にしても高校生にしても、エースになれる素材を指名したい。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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