少頭数の神戸新聞杯は人気サイド傾向も… ワグネリアン頭鉄板とまでは言い難く
人気・馬番別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
馬体重・増減別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
キャリア別成績
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
今年はダービー馬・ワグネリアンが駒を進め1番人気が予想される。しかし同馬の日本ダービーは5番人気での優勝のため、表2から頭鉄板とまでは言い難い。加えて馬体重も、前走450キロからどこまで増やしてくるかもカギになる(表7)。1番人気の安定感から消すのは危険だが、他の馬にも逆転の目はあると考えたい。その筆頭格は、皐月賞馬でダービー2着のエポカドーロ。ここも上位人気必至で表4に問題はなく、馬体重の面でもこちらはクリアしてきそうだ。ほかでは、馬体重重視ならアドマイヤアルバだが、キャリアは10戦。キャリア重視なら、前走452キロから上積みが欲しいもののステイフーリッシュが挙げられる。
その他の組では、近年の好走が多い条件戦組の登録がダブルシャープ1頭のみで、前走3着ではやや苦しいところ。近年の傾向とは異なるが、重賞組から選ぶとすれば、好走馬3頭を出すラジオNIKKEI賞(表3)を制したメイショウテッコンが候補になる。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。