本塁打王は丸か筒香か、それとも…? セ・パ個人タイトル争い<野手編>
36本塁打でセ・リーグトップの丸 【写真は共同】
セ・リーグ首位打者、最多安打、最高出塁率
「最多安打」でもビシエドが170安打でトップを走り、2位の宮崎敏郎(横浜DeNA)の162本に8本差を付けている。中日は残り9試合、DeNAは残り15試合を残しているが、その6試合差で8本差を埋められるか。3位には平田良介、大島洋平(中日)、岡本和真(巨人)が155本で並ぶが、15本差を覆すのは現実的に厳しいだろう。
だが、「最高出塁率」では、ビシエドの4割2分5厘を3人が上回っており、丸佳浩(広島)が出塁率4割8分8厘でトップ。NPBの歴代最高が1986年の落合博満(ロッテ)の出塁率4割8分7厘で、セ・リーグ記録も同じく86年のバース(阪神)が出塁率4割8分1厘。その記録を現時点で上回っており、新記録樹立に期待がかかる。
セ・リーグ本塁打、打点、盗塁
一方、「打点王」は、もう決まりだ。今季完全復活をアピール中で、本塁打王争いにも顔をのぞかせているバレンティンが118打点をマークして現在1位。2位にはビシエドが付けるが、97打点と大きく差が開いており、バレンティンの初の打点王が確定的だ。
最後に「盗塁王」の争いだが、こちらもトップの山田哲人が30盗塁で、2位の田中広輔(広島)の23盗塁を大きく引き離しており、山田の2年ぶり3度目の盗塁王のタイトルが、自身3度目のトリプルスリーの偉業に花を添えそうだ。
・打率
1位:ビシエド(中日)3割5分2厘
2位:平田良介(中日)3割3分7厘
3位:坂本勇人(巨人)3割3分5厘
・安打
1位:ビシエド(中日)170本
2位:宮崎敏郎(DeNA)162本
3位:平田良介、大島洋平(ともに中日)、岡本和真(巨人)155本
・出塁率
1位:丸佳浩(広島)4割8分8厘
2位:鈴木誠也(広島)4割3分7厘
3位:山田哲人(ヤクルト)4割3分0厘
・本塁打
1位:丸佳浩(広島)36本
2位:筒香嘉智(DeNA)35本
3位:ソト(DeNA)、バレンティン(ヤクルト)33本
・打点
1位:バレンティン(ヤクルト)118打点
2位:ビシエド(中日)97打点
3位:岡本和真(巨人)95打点
・盗塁
1位:山田哲人(ヤクルト)30個
2位:田中広輔(広島)23個
3位:糸井嘉男(阪神)、大島洋平(中日)21個