菅野と大瀬良が1位の座を分け合う?
セ・パ個人タイトル争い<投手編>
昨季は防御率&勝利数でトップとなった巨人・菅野(写真右)。今季は広島・大瀬良との個人タイトル争いを展開している
昨季は防御率&勝利数でトップとなった巨人・菅野(写真右)。今季は広島・大瀬良との個人タイトル争いを展開している【写真は共同】

 セ・パともに優勝マジックが点灯し、CS争いも佳境を迎えている中ではあるが、チームの勝敗と同時に個人タイトルの動向にも注目すべきだ。今回は投手のタイトル争いを両リーグの先発部門、リリーフ部門に分けて整理したい(※成績はすべて9月17日終了時点)。

セ先発:大瀬良に三冠の可能性

 昨季17勝&防御率1.59での2冠に加え、沢村賞も獲得した菅野智之(巨人)が大本命だったセ・リーグ先発部門。その菅野は、好不調の波があったとはいえ、ここまでリーグトップの防御率2.48。勝ち星こそ同3位の12勝(8敗)止まりだが、自身3年連続4度目の最優秀防御率のタイトル獲得へは視界良好だ。加えて、奪三振数178も1位。2位との差(38個)を考えると、2年ぶり2度目の最多奪三振も確定的といえる。


 菅野に代わって最多勝レースでトップを走るのが、大瀬良大地(広島)。9月1日に早くもシーズン15勝目を挙げ、その時点で防御率2.21との2冠。ただ、直後の2試合で大量失点して、リーグ2位の防御率2.60となったが、まだトップの菅野とは0.12差であり、逆転は十分に可能だ。


 その他、ドラフト1位ルーキーの東克樹(横浜DeNA)が防御率2.62で僅差のリーグ3位。来日1年目のガルシア(中日)は17日に13勝目を挙げ、大瀬良までは2勝差。残り試合を考えると、大瀬良が15勝のままでガルシアが2戦2勝ならば計算上は追い付ける。


 勝率では大瀬良がトップだが、現在10勝3敗のジョンソン(広島)が残り3戦3勝できた場合は、13勝以上という条件をクリアすると同時に、タイトルを手に入れることができる。



<各タイトル争いの現状>


・最優秀防御率

1位:菅野智之(巨人)2.48

2位:大瀬良大地(広島)2.60

3位:東克樹(DeNA)2.62


・最多勝

1位:大瀬良大地(広島)15勝

2位:ガルシア(中日)13勝

3位:菅野智之(巨人)12勝


・最多奪三振

1位:菅野智之(巨人)178個

2位:大瀬良大地(広島)140個

3位:東克樹(DeNA)、メッセンジャー(阪神)、山口俊(巨人)132個


・勝率第1位投手

1位:大瀬良大地(広島).682

2位:ガルシア(中日).650

(※13勝以上の投手を記載)

セ救援:セーブ王争いは混戦

 続いてセ・リーグのリリーフ部門だが、最も混戦なのがセーブ王争いである。現在のトップは山崎康晃(DeNA)の31セーブだが、それを追う2位の中崎翔太(広島)が30セーブで、さらにドリス(阪神)、石山泰稚(東京ヤクルト)の2人が29セーブで並ぶ。上位4人が2セーブ差の間にひしめき合っている状況だ。


 この中で少し厳しいのがドリス。昨季37セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得した右腕だが、9月に入って5試合5失点で3敗0セーブ、防御率10.38と大きく調子を崩している。まだチームは20試合残しており、復調する時間はありそうだが、どうなるか。


 トップを走る山崎は9月の7登板のうち3セーブを挙げ、防御率2.57とまずまずの成績。優勝秒読みのチームで抑えを務める中崎は5登板で1セーブと、今月はやや機会に恵まれていない。9月に入って絶好調なのが石山で、7登板でいまだ無失点の4セーブ。チームが2位確保に向けて負けられない中、今後も出番が増えていきそうだ。


 DeNA、広島、ヤクルトはいずれも残り15試合。タイトル争いの行方はそれぞれのチーム状況と各投手のコンディションが鍵を握りそうだ。ちなみに、山崎、中崎、石山の3人の誰が獲得しても初のセーブ王となる。


 また、もう一つのタイトル・最優秀中継ぎ投手で、基準となるホールドポイント(以下HP)で頭一つ抜きん出ているのが近藤一樹(ヤクルト)。ここまで40HP(6勝34ホールド)をマークしている。甲子園優勝投手として日大三高から大阪近鉄に入団して苦節17年、35歳となったシーズンで自身初のタイトル獲得がほぼ確実だ。



<各タイトル争いの現状>


・最多セーブ

1位:山崎康晃(DeNA)31S

2位:中崎翔太(広島)30S

3位:ドリス(阪神)、石山泰稚(ヤクルト)29S


・最優秀中継ぎ投手

1位:近藤一樹(ヤクルト)40HP

2位:桑原謙太朗(阪神)31HP

3位:パットン(DeNA)30HP

ベースボール・タイムズ
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