新井引退を惜しむカープナインの言葉 寂しさと責任感を自覚する後輩たち
引退表明の記者会見を終え、一礼する新井 【写真は共同】
菊池「うっすらと感じていた」
今季は2度のサヨナラ打を放っている菊池だが、歓喜の瞬間には、いずれも真っ先に新井と抱き合った。「本当に頼ってはいけないけど、これまでやっぱり頼ってしまっていた。新井さんがいなくなった後は、自分たちでチームを引っ張っていきたい」とチームリーダーとしての自覚を示した。
鈴木「いつかはあんな選手になりたい」
「あんな人を間近で見ることができたのは、自分の野球人生で大きいことだった」と出会いに感謝した24歳は「新井さんも色々なことを経験して、最終的にああいう姿になれたのだと思う。自分もこれから経験を積んで、いつかはあんな選手になりたい」と自らの将来像を語った。
残り少ない試合の中で「色々なことを教えてもらったので、少しでも成長した姿を見てもらえるように頑張りたい」と恩返しを誓った。
野村「チームがひとつになれた」
「黒田さんが引退して、翌年から投手キャプテンになるという時だったので、背筋が伸びるというか、頑張ろうという気持ちになった」という言葉通り、先発ローテの中心として数字以上の存在感を示している。15年に新井、黒田が復帰し、チームは大きく変わった。「黒田さんと新井さんが、他の誰よりも一生懸命、練習などに取り組む姿勢を見せてくれた。それで、自分も含めた若い選手が手を抜けない気持ちになって、チームがひとつになれた」と、その影響力は絶大だった。