侍J社会人代表「一戦必勝で戦う集団」 アジア大会24年ぶり金メダル目指す
1994年広島大会以来の金メダル獲得を目指す侍ジャパン社会人代表(写真左から笹川、佐藤主将、石井監督、岡野) 【スポーツナビ】
昨秋優勝した「第28回BFAアジア選手権」で指揮を執った石井章夫監督、アジア選手権に続いて主将を務める佐藤旭外野手(東芝)、アジア選手権で主軸を担った笹川晃平外野手(東京ガス)、社会人では代表初選出となったエースを期待される岡野祐一郎投手(東芝)が会見に出席。アジア大会直前の心境をそれぞれ語った。
石井監督「投手主体のチーム編成」
石井監督 94年の広島大会以来優勝できていないものですから、昨年のアジア選手権でアジアナンバーワンになれたように、このアジア大会でも頂点を目指したいと思います。
佐藤 94年の大会から24年間優勝していないということなので、アジアの頂点を取ることを考えて戦っていきたいと思いますし、試合内容よりも試合の結果にこだわってチーム全員で戦っていきたいと思います。
岡野 都市対抗が終わって、しっかりいい準備ができたと思うので、いい準備をそのまま結果につなげられるようにしっかり優勝に向かってがんばりたいです。
笹川 石井監督が就任してからこの大会に合わせてきたので、いよいよだなという気持ちで今はいます。
――今回、24名のメンバー選考した基準は?
石井監督 日本チームの野球はピッチャーを主体に守りを固めていくチーム編成を考えていますので、まず投手力を考えました。投手力については完投、連投できるピッチャーをそろえたつもりです。野手については守備でいえば複数ポジションを守れるとか、スペシャリストというか特別に強みを持っている選手を今回そろえて、戦っていくつもりです。選考基準は昨年のアジア選手権と変わらないです。
――現時点で監督が考える投打の軸は?
石井監督 投手は総力戦というか、スクランブルではあるんですが、岡野投手にエースとして守りの柱になってもらいたいと思います。打は4番の笹川選手を主体につながりのある打線だと思います。
――昨年はアジア選手権で優勝。今回はどのような野球をしていくのか? またライバルとどう戦っていくか?
石井監督 ライバルは韓国と台湾に絞られると思います。相手のパワーやスピードにはかなわないので、いかに守り抜くか、いかに負けない野球をするかになっていくと思います。
――先日アジア大会の結団式に出席したが、ほかの競技の選手と顔を合わせてどんな気持ちになったか?
佐藤 ほかの競技のメンバーはテレビで見るようなそうそうたるメンバーたちで、結団式に参加させてもらえたのはすごく貴重な経験でした。アジア大会に向けてより気持ちが高まったというか、いよいよ始まるな、と身をもって実感できた結団式だったと思います。
笹川 五輪に向けて戦っていく選手たちと同じ空間にいて、身が引き締まる思いをしましたし、立ち振る舞いなど学ぶことが多くて、まずこのアジア大会でアマチュアの野球で優勝したい気持ちが高まりました。
――佐藤選手と笹川選手は昨年のアジア選手権経験者。その経験をこのチームにどう生かしたい?
佐藤 国際大会は何が起きるか分からないので、臨機応変に対応しなければいけない部分がたくさんありますので、昨年を経験している選手たちが伝えていければいいと思います。試合では個々の持っているポテンシャルはものすごいものがあると思いますので、チームが戦う姿勢を自分は主将を任せてもらっているので、見せていきたいです。
笹川 日本と違っていろいろ環境が変わるんですけど、どれだけ日本の野球ができるか、どれだけ自分たちの力を発揮できるかがいい結果につながってくるので、どんな環境であれ、その環境に合わせて力を発揮できるように(初代表の選手たちには)準備をしてほしいと思います。
――岡野投手はエースとして期待されているが?
岡野 エースと言われたので、しっかり責任感をもって、しっかり結果でかえしたいと思います。アジア大会では自分の持ち味を出して勝利に貢献できるようにがんばります。