悲願達成へ、準備万端のアトレティコ 本拠地でのCL初制覇に高まる期待
今季こそ“アトレティコ・マドリーの年”になる!?
長期政権を築くシメオネ監督は、いまや選手補強にも大きな権限を持っている 【Getty Images】
2011年12月にシメオネが監督に就任して以降、あと数カ月で丸7年が経過することになる。その間、クラブ内での影響力を強めてきた彼は、今や実質的なチーム強化の最高責任者として、選手の売り買いにまで決定権を持つようになった。彼は常に個々の利益ではなく、チームを動かすための歯車の一部として選手を補強してきた。
レアル・マドリーはクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナはアンドレス・イニエスタ、そしてアトレティコ・マドリーはフェルナンド・トーレス。今夏にはスペインを代表する3大クラブからそれぞれ象徴的な選手が去っていった。
それでも強力な戦力を保っている3チームの中で、悲願のCL初制覇を目指すアトレティコ・マドリーは年々ハイレベルなタレントを増やし、着実に力をつけてきた。
今季最大の目標はもちろん、ワンダ・メトロポリターノで行われるCL決勝である。とはいえ13−14シーズンを最後にタイトルから遠ざかっているラ・リーガを疎かにすることもないだろう。
今季こそ、アトレティコ・マドリーの年となる。そう期待させる条件は十分にそろっている。
(翻訳:工藤拓)