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世界中のファンが望む究極の復活劇へ
来年のメジャー優勝を宣言したウッズ

全盛期のような雄叫びにギャラリーが狂喜

全米プロの最終ホールでバーディパットを沈め、単独2位に入った
全米プロの最終ホールでバーディパットを沈め、単独2位に入った【Getty Images】

 しかし今季最後のメジャー大会となった全米プロ選手権では、全盛期の“リカバリータイガー”が戻っていた。


 象徴的なのは9番ホール。ティーショットを左に曲げてしまうも、カート道の近くから放ったセカンドショットは、見事4メートルに2オン。大ギャラリーから喝采を浴びた。そしてバーディパットを沈めると、全盛期のように吠えながらガッツポーズ。ギャラリーがさらに沸き立った。


 最終の18番。トップのブルックス・ケプカ(米国)とは3打差がつき、優勝は厳しい状況ではあったが、どんな時でもギャラリーを魅了するウッズが復活していた。6メートルのバーディパットを沈めるとド派手なガッツポーズで雄叫び。ギャラリーは狂喜し、ウッズはパターを突き上げて大歓声に応えた。

モチベーションの1つは強い自分を子どもに見せること

来期のメジャーでの復活優勝を宣言したウッズ。再びギャラリーの熱狂に応えることができるか
来期のメジャーでの復活優勝を宣言したウッズ。再びギャラリーの熱狂に応えることができるか【Getty Images】

 6位タイで終えた全英オープンの後、米紙がホールアウト後に最愛の子供2人と抱擁しているシーンを公開した。ウッズは子供たちから強く抱きしめられたことに感動し、「彼らは、私にとってこの大会がどれだけ特別な意味を持っているかを知っている」と振り返った。


 最も近いメジャー優勝である08年の全米オープン当時、長男のサムは1歳で長女のチャーリーは生まれる前だった。今年の全英オープンで初めて、リアルタイムで偉大なプレーヤーであることを示せた。もちろんウッズが最も望んでいるのは、優勝争いではなくメジャー復活優勝を子供たちに見せることだ。


 08年のメジャー優勝後、ケガや故障による膝や腰の手術を何度も繰り返しただけでなく、プライベートでは不倫騒動に端を発し、結局、離婚をしてしまう。また、昨年の17年5月には処方された薬の想定外の影響ではあったが、薬物の影響下で車を運転したとして米フロリダ州で逮捕されるとういう出来事もあった。ゴルフの方も、世界ランキングは16年11月には898位まで落ち、今年1月の時点では649位だった。先月の全英オープンでは「今年初めにメジャーの大会で再びプレーする可能性を聞かれていたら、僕はそれができたらとても幸運だと答えていただろう」とコメントしていた。


 ところが全米プロで単独2位に入ったウッズは、もはやメジャーでプレーしているだけでは満足ができないようだ。試合の数時間後には自身のツイッターで、来年のメジャーでの復活優勝を明確に宣言した。


 来年のメジャー開催コースは過去4回の優勝を飾っているマスターズのオーガスタナショナルGCに加えて、全米プロ(19年は日程変更で5月に開催)は02年の全米オープンで優勝したベスページ(ブラック)で、6月の全米オープンは00年の全米オープンで優勝を果たしたペブルビーチで開催。


 ゲンの良い開催コースでウッズがどんなプレーを見せるのか? 究極の復活劇を世界中のゴルフファンが待ち望んでいる。

北村収
北村収

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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