仏メディアも絶賛アルファセントーリ 曽祖母ミエスクに並ぶ日も近いか
下馬評通りスピードと能力は抜けていた
3歳牝馬アルファセントーリが真夏の欧州チャンピオンマイラーの座に就いた 【photo by Yasufumi SAWADA】
戦前の下馬評通りアルファセントーリのスピードと能力は抜けていた。事前に発表されていたレーティングと着順を照らし合わせるとレーティング122で1位だったアルファセントーリが優勝。119で2位だったレコレトスが2着、118(115に牝馬のアローワンスを加算)のウィズユーが3着、同じく118のローマナイズドが5着。乾いた馬場でスピードを活かすアルファセントーリも、これとは逆に雨を望んだレコレトスも能力を発揮できる絶妙の馬場状態だった。人気薄で唯一、入着に食い込んだヌールアルアワは良馬場の準重賞と重馬場のG3ヴィシー大賞を連勝してここに臨んで3着のウィズユーに1馬身差の4着。レーティング111は出走馬中で下から3番目の評価に過ぎなかったが、体調の良さと晴雨兼用の強みを活かして好結果を手繰り寄せた。
外ラチ沿いグループの先行勢がベストのコースを選択
馬場の中央で馬群を引っ張ったサクセスデイズ(9着)は同厩舎のローマナイズドのペースメーカーとして役割を完遂したが、本来はもっと後ろで脚をためたかったローマナイズドが2番手でなし崩しに脚を使ってしまったのは誤算。その3番手から追いくらべに参加したヌールアルアワが前述のように恩恵を被る結果となった。