関屋記念は“巻き返し”が当たり前? 前走8着ウインガニオンの逆襲に注目

JRA-VANデータラボ

結論

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 それでは今年の関屋記念を占っていこう。出走予定馬は表3の通りだ。

 フルゲートが18頭に対し、1週前登録馬数が15頭。その点はさびしい。実際の顔触れを見ると、強力な実績馬もやや少ない印象だ。前走重賞組、まずは中京記念に出走していた馬はウインガニオンとフロンティア、リライアブルエース、ワントゥワン。この中では昨年の関屋記念で2着に好走しているウインガニオンにまず注目したい。前走は8着だが2番人気。巻き返しの準備は整っている。ワントゥワンは過去に重賞実績はないが、前走3番人気で5着と感触は悪くない。

 前走マイラーズCで5番人気・12着のヤングマンパワーは、関屋記念での実績が豊富。今年はG1やG2実績馬が少ないので総合的には実績上位とみたい。チェッキーノのオークス2着などの実績はあるが、古馬のマイル重賞の実績としては不足している。長期休養明けを叩かれて、前走より上積みはあるだろうが、今回は様子見としてみたい。あとは、逃げる可能性がある馬として、ショウナンアンセムに注目。道悪ながら逃げて連勝中だ。3歳馬ではNHKマイルCを善戦で、フェアリーS1着の実績があるプリモシーンもマークしておきたい。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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