ジェニアル回避でも馬券は買える! ジャックルマロワ賞は天候次第で波乱も?

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地元フランスのウィズユー、道悪なら信頼度UP

地元フランス期待の3歳牝馬ウィズユー(右から2頭目)、道悪なら信頼度はさらに増す 【Photo by Getty Images】

 これに対して地元フランスの3歳牝馬ウィズユーは、G1初制覇となった前走の仏G1ロートシルト賞をはじめ、稍重より重い馬場状態でしかレース経験がない。僅差だったG1仏オークスなど今年の3戦はいずれもG1で勝ち負けを演じ、2歳時には不良馬場でG3を含む2戦2勝と道悪巧者ぶりを発揮していた。良馬場は未経験なだけで苦手と決まった訳ではないが、道悪でより信頼度が増す馬であることは確かだろう。

 ジャックルマロワ賞は凱旋門賞と同様に地元馬有利の傾向が出ており、ウィズユー以外の実力馬にもマークが必要だ。上記2頭と同じ3歳馬では、前走で今回と同舞台の仏G1ジャンプラ賞を制したインテロジャントと、短クビ差2着のカスカディアンの牡馬2頭。走破時計の1分35秒83はジャックルマロワ賞の歴代勝利タイムと比較しても上位クラスで、さらに1馬身差の3着グスタフクリムトが英G1セントジェームズパレスS2着、古馬相手の英G1サセックスS4着とマイルG1で実績を残しており、地元3歳牡馬2頭が今回上位にきても不思議はない。

愛2000ギニー馬のローマナイズド、そん色なし

愛2000ギニーを制したローマナイズドも実力的にそん色はない 【Photo by Press Association】

 アルファセントーリ以外の外国勢では、愛2000ギニー馬のローマナイズド(愛国・牡3歳)。愛2000ギニーの走破時計は翌日の愛1000ギニー(アルファセントーリ)とそん色なく、好走条件が合致している。急加速はできない一方、終盤に向けてギアを着実に上げていくタイプで、伸び伸び走れる直線競馬は合いそうだ。その分だけ道中の不利は避けたいため、枠順は内外極端な方が良いかもしれない。

アクシデンタルエージェント(左)はクイーンアンSに続く好走を見せるか 【Photo by Press Association】

 前走のクイーンアンSでG1初制覇のアクシデンタルエージェント(英国・牡4歳)は今回が試金石。再び上位争いを演じるようなら、今後の欧州マイル路線で目を離せない1頭となる。

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