小塚崇彦の“考えるドライビング” デビュー戦は苦戦も「積み重ねて次へ」
4カ月のトレーニングを経て挑んだデビュー戦
モーターレースデビューを果たした小塚選手、初戦の手応えは果たして? 【写真提供:埼玉トヨペットGreen Brave】
小塚選手は水曜日(18日)から練習走行をスタート。本番に向けた準備を進めていった。以下、時系列で小塚選手の戦いぶりを紹介していく。
「水曜日はサーキットに久しぶりに来て、思い出すように走っていました。木曜日(19日)はちょっと行き詰まり感があって、本当に大丈夫かなという気持ちがありました。でも、今朝(GAZOO Racingの)影山正彦さんの助手席に同乗させていただいて、パズルのピースが全部そろったような感じです」
金曜日(20日)の練習走行を終えた小塚選手の第一声だ。小塚選手は金曜日午前中に行われた専有走行(本番前の最後の走行)で、2分12秒931をマーク。このタイムはそれまでのベストで、本人も「ワンランク上がったように感じている」とコメントしている。
予選では手応えを感じる場面もあった小塚選手 【写真提供:埼玉トヨペットGreen Brave】
「コースは3つのセクターに分けて考えています。セクター1と3がうまくいかなくて、昨日(19日・木曜日)はセクター2がすごく良かった。(同乗したことにより)その要素が全部そろったのですが、クルマのトラブルもあり、残念ながらそれを全部そろえての走行ができなかった。でも、本番に強い方なので、しっかりイメージトレーニングをして、自分を信じてやるしかない。どうにか(2分)11秒台を本番で出したいと思っています」
12分間の予選は翌土曜日(21日)に行われた。過去最多の110台が参加とエントリー台数が多いため、3つの組に分かれて、小塚選手は3人のチームメイトとともに3組に出場。1周のラップタイムで順位を争い、36台中上位15位に入れば決勝A、同16位から30位に入れば決勝B出場(どちらも日曜日に行う)という具合だ。ちなみに金曜日のベストタイムは予選落ちとのボーダーライン上にあり、楽観視できる状況ではない。「集中力だけはあると自信を持って言い切れるので、とにかくやってきた練習の成果をしっかり出す。それだけです」