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猛牛ルーキー福田周平の欠かさぬ準備
「80%の全力」「出塁率重視」の意味
169センチと小柄ながらも、プロ1年目からガッツあふれるプレーを見せるオリックス福田
169センチと小柄ながらも、プロ1年目からガッツあふれるプレーを見せるオリックス福田【写真:BBM】

 バットは一握り余して持ち、走塁では果敢に頭から滑り込む、身長169センチの小柄なガッツマンだ。一方で打席内ではバントの構えで投手を揺さぶり、際どいボールはファウルで粘るなど、冷静さも併せ持つ。そんな今季、ドラフト3位でオリックスに入団した背番号4、福田周平の躍動を支えているのは“100ではない全力”が物語るマインドコントロール力にある。

ヒットへの欲で崩れていたメンタル

 自身のパフォーマンスを最大限に発揮するために――。連日の試合でもっとも意識するのはコンディションを保つこと。それは体だけではなく、心のコントロールも同様だ。だから全力=100ではない。


――4月上旬から1軍に定着。スタメンも増えつつあります。


 でも、今は技術的なことより、コンディションの大事さを感じています。アマチュア時代は、ここまで毎日、試合はなかったので。毎日、試合をする中で、疲れとどう付き合っていくかが大事だなと思いながら過ごしています。


――いかに翌日に疲れを残さないか。


 はい。シーズン前、プロ入り前から大事だと考えていたことです。


――疲れを残さないために心がけていることは?


 睡眠を取ること、食事をしっかり取ること。それが一番。そこは、かなり意識しながら生活しています。


――生活リズムを一定にすることを意識している、と。


 デーゲームとナイターがあって一定にするのは難しいですけど、なるべく同じにしたい。その日がナイターだったか、デーだったかで違いますし、同じナイターでも延長に入れば、終わる時間も違う。常に同じリズムは難しいですけど、夜12時には寝るようにしています。その中で意識しているのは睡眠時間の長さ。睡眠時間は決めていませんが、なるべく長い時間、睡眠を取るようにしています。


――それがプレーの助けとなる?


 はい。『コンディション作り』と『心のバランス』の大切さは、あらためて感じている部分。それに、開幕直後は投手のスピードにとまどって、焦りを感じていたんです。でも、環境にも慣れ、リラックスできるようになってきてから、対応できてきたかなと感じているんです。


――スピードとは球のキレを指しているのでしょうか。差し込まれるという感覚を持つ選手も多いですが。


 そうなんです。自分が思っていたよりも差し込まれて。でも、その原因は何なのかを考えると、気持ちの面が大きかった。『早くヒットを打ちたい』と結果を欲しがって。その時点でメンタル的に崩れていて、普段の自分と違っていたんですよね。


――どのようにして、はやる気持ちを抑えたのでしょうか。


 抑えたというより、ヒットが1本出たら、自然と楽になりました(4月24日の北海道日本ハム戦でのプロ初安打)。そこから、何となくリラックスして打席に入れるようになり。周りを見ながら、広い視野で打席に入れるようになってから、打席内でボールがよく見え始めました。

やるべきことをやれるようになった

――犠打の構えをしたり、実際にセーフティーバントを狙ったりと、投手を揺さぶるなど、確かに打席内で“余裕”が見られるようになりました。


 揺さぶればいいわけではないんですけどね。でも、ベンチからのサインも、しっかり実行できている。何をされたら嫌かは相手にしか分からないですけど、『自分のやるべきこと』を、しっかり考えてできるようになってきたかな、と。気負うことなく全力でできるようになってきたかなと思っています。


――入団前に色紙に記した決意の言葉は『気迫』。“全力プレー”を掲げる福田選手ですが、その全力は、100%ではなく、70〜80%と、以前言っていました。


 オーバーヒートしそうじゃないですか、100%だと。100を出そうとし過ぎたら『力み』にもつながってきますし。一番いいパフォーマンスをするには、70〜80%くらいだと思っているんです。イニング間など、ベンチの中にいるときは、極力リラックスして。守備に就いているときも、投手のリリースに合わせて集中するようにしています。


――その考えはプロに入ってから?


 社会人(NTT東日本)のときからです。ずっと集中するのは難しい。大学(明治大)のときにメンタルトレーナーがいて、自分のパフォーマンスを発揮するために、どうすればいいか、教えてもらって、その考えになりました。

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