大物出現!ウィクトーリア鮮烈レコードV 秋華賞馬ブラックエンブレムの娘に★8つ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 福島・中京・函館の3開催が終わり、夏競馬は早くも折り返し地点。鮮烈なレコードVで函館のトリを飾ったウィクトーリア、2戦目でキレ味十分に差し切った中京のアドマイヤジャスタが、それぞれ高評価を獲得!

勝利の女神に燦然と輝く「R」の紋章 ウィクトーリア

写真はウィクトーリアの半兄ブライトエンブレム。血統構成はこの兄とよく似ている(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

7/22(日) 函館5R 2歳新馬 芝1800m
ウィクトーリア 牝 馬体重:462kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:岩田康 厩舎:(美) 小島茂
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング
父:ヴィクトワールピサ
母:ブラックエンブレム(ウォーエンブレム)

 まずまずのスタートから少し気合いをつけ、最内枠も生かして先頭に立つ。ペースを握り、向正面で流れを少し緩めると後は磐石のレース運び。直線に入る少し手前で鞍上が促すと、一気に後続を突き放し、そのまま3馬身差の快勝を収めた。しかも従来のタイムを1秒4も縮めるレコードのオマケつきである。ラスト3Fのラップも11秒7−11秒6−11秒6と優秀。函館最終週に大物が出現した。
 
馬体診断
 パドックで見た印象では、トモにもう少しボリュームが欲しいところ。ただし、骨格がシッカリとしているので成長とともに解消してくるだろう。そうすればスタートも安定してレースぶりにも幅が出てくる。すねや前腕部分の筋肉の付きが良く、ガッチリしたシルエットからもパワーを感じさせる馬体。その辺りが洋芝への適性にも繋がっているのだろう。気性的には牝馬らしい繊細さを感じさせるが、操縦性は高そう。

血統診断
 母は2008年の秋華賞馬ブラックエンブレム。半兄にアストラエンブレム(エプソムC2着)、ブライトエンブレム(札幌2歳S)がいる。本馬は父がネオユニヴァース産駒のヴィクトワールピサで、ブライトエンブレム(父ネオユニヴァース)のほうに似た血統構成。ただし、本馬はミスタープロスペクターの4×(4×5)というクロスがあるため、兄とは一味違ったタイプに成長する可能性もある。

馬券の狙い目→マイル〜2400mまで幅広くこなせそう。切れ味も十分に備えているが、パワー&持久力に優れたタイプで洋芝や少し力の要る芝は歓迎。順調ならクラシック候補に。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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