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プロ野球で奮闘する“アラフォー”戦士
充実の「オーバー40」と正念場の松坂世代
日本人初の「100勝100ホールド100セーブ」を達成した上原(写真中央)。40歳を超えてもまだまだ健在だ
日本人初の「100勝100ホールド100セーブ」を達成した上原(写真中央)。40歳を超えてもまだまだ健在だ【写真は共同】

 プロ野球のペナントレースも後半戦に突入。「猛暑×連戦」の過酷な戦いの中で頼りになるのが、経験豊富なベテランたちの力である。今回はかつての全盛期からは力を落としながらも確かな戦力として奮闘を続ける“アラフォー”の選手たちに注目。主に40歳以上の選手と、“松坂世代”と呼ばれる1980年度生まれ(37〜38歳)の選手に焦点を当てたい。

「オーバー40」の3投手は元気に働く

 現在の球界最年長選手は、最多セーブ記録の日本記録を保持する岩瀬仁紀(中日、11月で44歳)である。左ひじの故障により現役続行を危惧された時期もあったが、2017年に自身4年ぶりの50試合登板を達成し、カムバック賞を受賞。43歳で迎えたプロ20年目の今季は、ここまで27試合に登板して7ホールド1セーブ、防御率4.70。かつてのような絶対的な存在ではないものの、依然としてブルペンの精神的支柱として働くとともに、通算1000試合登板(現在981試合登板)という大記録も視界に捉えている。


 その岩瀬の1学年下には、開幕直前に10年ぶりの電撃復帰を果たした上原浩治(巨人)がいる。春季キャンプを経ずに開幕を迎えて4戦連続ホールドをマークした後は打ち込まれる場面も目立ったが、その中でもコンディションを整えて、後半戦は7月16、17日と2戦連続ホールドをマーク。そして同20日の広島戦では、日米通算100ホールドを記録し、メジャーでも過去に1人しか達成していない「100勝100セーブ100ホールド」の「トリプル100」の偉業を達成した。


 今年の5月に40歳を迎えた山井大介(中日)も元気だ。16年はわずか1勝、17年は1軍登板2試合のみ(2勝0敗)に終わったが、今季は5月22日に1軍昇格を果たすと、同日の横浜DeNA戦でNPB史上9人目となる40代での完封勝利をマーク。ここまでの7登板中QSを4度達成するなど、3勝3敗、防御率3.72。「今年ダメなら終わり」と臨んだ背水のシーズンで奮闘している。

福浦の大記録達成が現実的に

 野手陣は、42歳(10月で43歳)の松井稼頭央(埼玉西武)から生まれ順に、福浦和也(千葉ロッテ、42歳)、新井貴浩(広島、41歳)、福留孝介(阪神、41歳)、荒木雅博(中日、40歳)の計5人が40歳オーバーである。


 野手最年長の松井は今季、15年ぶりに古巣に復帰。好調なレギュラー陣の陰でここまで15試合出場と出番が少なく、打率1割9分(21打数4安打)、0本塁打、2打点と結果もついてきていないが、6月21日には2軍戦に出場を志願して2安打3打点の活躍で健在ぶりをアピール。今後、シーズン終盤を迎える中で、この男の力が必要になる時が来るはずだ。


 新井も首位独走のチームをベンチから支える。開幕前に左ふくらはぎを痛めて1軍昇格が5月までずれ込んだ影響もあって、ここまで出場27試合で打率2割2分2厘(72打数16安打)、3本塁打、16打点と成績上は不満が残るが、依然としてこの男の一打、一発がチームの起爆剤であることに変わりはない。


 福留は充実のシーズンを過ごしている。昨季に続いてキャプテンとしての役割を担い、前半戦74試合中68試合に出場し、打率2割5分6厘、7本塁打、34打点をマーク。後半戦開始後もクリーンアップの一角としてスタメン出場を続けている。16年の7月に打率3割9分7厘をマークするなど“夏男”としても知られており、後半戦のさらなる活躍が楽しみだ。


 荒木は開幕こそ2軍スタートだったが、交流戦から1軍に合流。7月9日のDeNA戦ではプロ23年目で自身初の代打アーチを放ち、持ち味の守備・走塁だけでなく、バットでも存在感を示している。


 そして、福浦の大記録達成に期待が高まる。チーム生え抜きの25年目は近年、代打の切り札を続けてきたが、今季はスタメン出場の機会も増加。7月に入って打率3割8分1厘(21打数8安打)と一気にペースを上げて、通算2000安打まで残り15本とした。この調子を維持すれば、今季中の名球会入りの可能性は日に日に高くなる。

ベースボール・タイムズ
ベースボール・タイムズ

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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