バースデイV狙う戸崎圭サーブルが最有力 枠連7−7も可能性あり?七夕賞の座談会

競馬専門紙「優馬」

ヤワな男たちを足蹴に 一発を狙う元気な牝馬たち

七夕賞で「7枠」に入った牝馬のレイホーロマンス(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

久光「僕はレイホーロマンスを狙います。末脚一気型で不利を受けやすく、まともに走り切るレースの方が少ない馬で、ここ2戦も完全に脚を余しての敗戦だけに、それ以前の重賞2戦から評価を下げる必要は一切ないですね。牡馬相手とはいえ、ハンデ51キロは裸同然ですし、何より捌きやすい頭数に収まったのは近走の敗因からも大きな加点材料です。コースを熟知している鞍上も頼もしいですね」

武井「本来は上手な立ち回りができて、展開に注文の付かない競馬もできる馬だと思うので、この乗り替わりで新たな面を見せる可能性は十分ありますね」

守屋「牝馬勢では唯一の重賞勝ち馬キンショーユキヒメが大将ならぬ女王格となるわけですが、レイホーロマンスは、近4走で一緒に走って2走前の福島牝馬S以外は全て先着しる上に、それでハンデも3キロ軽いのなら、食指が動くのも当然です。久光さんも言うとおり、ここ2走は消化不良続きでしたし、小回りにも対応できることは3走前に証明済みです。輸送による馬体減の不安もある馬ですが、前走くらいの馬体重を維持できれば、勝負になりますよ」

デスクレイホーロマンスには、重以上の道悪経験がないんだけど、決め手を武器とする馬は重下手のケースも多いよな」

加茂「陣営によると“馬場が渋るのは平気。他馬が苦にするのならむしろプラス”とのこと。昨年12月の尾張特別で牡馬相手に勝った時の2着馬は、その後の日経賞2着のチェスナットコート、というだけでも、ここでやれる下地はあると思うし、あとはとにかく“スムーズなレースを”と、陣営は口を揃えてましたわ」

福田キンショーユキヒメ陣営も“前走は不完全燃焼”と、力負けではないことを強調しとったで。体調は変わらず良さそうやし、重賞勝ちの福島で、2000mも十分に守備範囲なら、チャンスはありまっせ。ただ、気になるのは空模様や。良馬場でこその馬やからな」

馬場「前走でその2頭に先着しているワンブレスアウェイにもチャンスは十分ありますね。“課題のスタートを決めることができたし、前に壁を作って運ぶことで2000mにも対応できたという点でも大きな収穫があった”と、陣営が振り返るように、前走はようやく本来の力を示したと言えますし、今回も相手がどうこうより“ゲートさえ決まれば”の一点かもしれませんよ」

小島「あまり重い印が付いてませんが、マイネルミラノは陣営がけっこう色気を持ってましたよ。前走のエプソムCについては“58キロを背負っての休み明けだったから、あの結果は気にしていない”と相沢師は話してましたし、トップハンデタイの57キロも“もっと背負わされるかと思った”と喜んでいたくらいです。逃げ馬は同型馬との兼ね合いが鍵になりますが、その同型馬が同馬主ならけんかすることもないでしょうし、初コンビとなる田辺騎手で違ったテイストも期待できるのではないでしょうか」

大江原「俺は、3回走ったら3回とも結果が違うような今回のメンバーで、何を一番重視すべきかと言えば、道悪の巧拙じゃないかと思うんだ。そういう観点から狙ってみたいのが、メドウラークだ。勝ち鞍こそないものの、道悪での直近3走がオール3着で、しかも人気を大きく上回る走り。叩き2走目、ハンデ54キロで、馬場も味方に付ければ、もうひとつ着順を上げるシーンが十分あるぞ」

木谷「七夕といえば織姫と彦星。おりひめ星はこと座の一等星ベガですから、母父アドマイヤベガのサーブルオールで決まりですよ。しかも、さっき智美さんも話していたように3連覇のかかる鞍上が誕生日なんですから、これは鬼に金棒でしょう。デスクは、いつものように7枠狙いですか?」

デスク「いやいや、狙っていたレイホーロマンスが7枠に入ったのは単なる偶然なんだが、同枠のバーディーイーグルにもちょっと気があるので、馬券は枠で7−7本線の総流しだ。以上」

木谷「まかり間違って、7−7で決まったとしても、これは何が入っても売れる馬券ですからね。“あー、馬連にしときゃよかった”って後悔する羽目になると思いますが」
 

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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