【ガールズSカップ】RENA、打倒・浅倉へ復活の判定勝利 妹分・MIOはトーナメント制覇ならず
相手の関節技につかまり苦戦も
復活戦を判定勝利で飾ったRENA(右) 【写真:田栗かおる】
RIZIN出場およびMMA(総合格闘技)挑戦により女子格闘技の人気を引き上げたRENAは、昨年大晦日以来となる復帰戦。大晦日は浅倉カンナに不覚の一敗を喫したが、すでにそのリマッチが7月29日の「RIZIN.11」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で決まっており、リベンジを目指してGirls S−cupでは初となるMMAマッチを行うこととなった。
半年ぶりの試合で、23日後には次戦が待つという状況で、RENAに用意された相手はブラジルのエレイン“パンテラ”リアル。戦績11戦5勝6敗のエレインは、5勝のうち3つの白星をスリーパーと腕十字で挙げており、映像でも相手に荒々しくパウンドを振るう姿は野性味を感じさせる。浅倉に一本負けを喫したRENAにとってはリベンジ勝利へ向け寝技の対応が試される一戦となった。
この日は“黒RENA”のコスチュームとなった 【写真:田栗かおる】
この日は黒ずくめのコスチュームで戦い、その意図を「黒いRENAを見せました」と語ったRENAは踏みつけを放って腕十字を逃れるが、相手もさるもの、エレインはその足をとらえて足関節を狙ってくる。エレインのサブミッションに追われた1ラウンドのRENAだが、これも足を引き抜き逃れるとパウンドからパスガード、そしてヒザ蹴りと反撃に転じ、ピンチに見舞われた初回を終える。
荒々しいファイトも見せたRENAだが、関節技に取られるシーンも見られ不安も残した 【写真:田栗かおる】
何とかここを逃れスタンド勝負に戻ったRENAは再び前蹴り・三日月蹴りを放ち組みつかれまいとするが、エレインは組みつきが巧みで打撃の距離を潰してくる。
最終3ラウンド、RENAはストレート、フックとボディに打ち込み、これでエレインを下がらせると前蹴りを追加。それでも組みつくエレインだが、ボディが効いており組み倒すまでのパワーが出ない。ブレークで距離があくとRENAはストレート、ボディストレート、左フックとパンチで優勢に。
RENAはエレインがタックルに来ても切って寝かせサッカーボールキック。その後も1・2ラウンドのようには寝技に捕まる場面は見せず、右ストレート・左フックと当て、エレインがグラウンドへ逃げてもフットスタンプ・鉄槌と追って試合終了。エレインの寝技を逃れてピンチを切り抜け、判定3−0の勝利を収めた。
すでに決まっている浅倉とのリベンジ戦へ 【写真:田栗かおる】
四つ組み、あるいは押し込みからテイクダウンを狙うエレインとタックラーの浅倉ではタイプが異なるが、決戦を前にエレインの極めをしのぎ切って勝利できたのはRENAに有利な条件として働くか。また、相手を失速に追い込み、接近をけん制するボディ狙いのパンチ&三日月蹴りといった攻撃も変わらず冴えていた。テイクダウンへの対応にこそやや不安を残したRENAだが、浅倉のタックルをどこまで切ることができるかがやはり勝敗を分けそうだ。
トーナメントはイリアーナが優勝 KINGレイナは会長へお中元
イリアーナ(左)が決勝でMIO(右)を破り、トーナメント優勝 【写真:田栗かおる】
ここまで無敗できていた小林愛三(左)はイリアーナのバックブローでダウンを喫し、判定負けにつながった 【写真:田栗かおる】
KINGレイナはシーザー会長へお中元を準備 【写真:田栗かおる】
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