今年は荒れるか!? 七夕賞をデータ展望 名物ハンデ重賞はヒモ穴狙いが吉

JRA-VANデータラボ

七夕賞の前走レース別成績(近5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走レース別成績。鳴尾記念組が15年グランデッツァら2勝も、今年は出走予定馬がいない。エプソムC組は一昨年アルバートドック、都大路S組は13年マイネルラクリマ、アメリカJCC組は昨年のゼーヴィントがそれぞれ勝利している。

 好走馬は多くのレースから出ているが、前走クラス別ではオープン特別組が【1.1.3.10】で複勝率33.3%と高い。この組の3着以内馬5頭のうち、13年マイネルラクリマ以外の4頭は10番人気以下の人気薄だった。前走オープン特別組は穴で注意したい。なお、前走牝馬限定戦だった馬は【0.0.0.4】で3着以内馬が出ていない。

七夕賞の前走人気別成績(近5年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走人気別成績。黄色で強調したように前走5番人気以内だった馬が好成績をあげている。特に前走1番人気だった馬は昨年のゼーヴィントら2勝で、複勝率75%と好相性だ。これら前走5番人気以内だった馬はのべ【4.2.2.10】で連対率33.3%、複勝率44.4%と優秀だ。

 なお、前走10番人気以下だった馬は15年3着のマデイラのみと苦戦傾向にある。

七夕賞の前走からの斤量増減別成績(近5年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は前走からの斤量増減別成績。前走から斤量増の馬が昨年のゼーヴィントら近3年続けて勝利し、連対率38.5%・複勝率46.2%と優秀だ。昨年は1・2着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に好走している。

 また、斤量増減なしの馬が14年メイショウナルトら2勝をあげている。なお、斤量減の馬は連対率・複勝率ともに最も低いが、好走した4頭はいずれも7番人気以下の人気薄だった。

結論

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 今年の出走予定馬は表7のとおり。

 出走予定馬は12頭とやや少なめだが、ハンデ差も大きく、人気も割れ加減になりそうだ。
これまでのデータからまず推奨したいのが4歳馬のプラチナムバレット。前走の都大路Sは14着と大敗したが、レース中にハ行していたとのことで参考外といえる。4歳馬、前走1番人気、57キロと好材料が揃っており、本命候補としたい。

 もう一頭推したいはマイネルフロスト。昨年の2着馬で休み明けの前走エプソムCは9着。福島芝は相性が良く、前走から斤量1キロ増も好材料といえる。昨年に続いての好走も十分あるだろう。

 他では前走福島民報杯勝ちのマイネルサージュも今回斤量増で注目。穴なら前走オープン特別組からメドウラークをあげておきたい。人気になりそうなサーブルオールはデータからは強調材料がなく、押さえ評価まで。前走牝馬限定のマーメイドS組だったワンブレスアウェイ、キンショーユキヒメはやや軽視したい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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