夏の福島・函館のダート1700m戦を分析 脚質、枠順、血統…馬券になる条件はコレ

JRA-VANデータラボ

夏の函館ダート1700m戦の脚質別成績(2015年〜18年6月24日)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ここからは函館ダート1700m戦を分析する。まず表4は脚質別成績。福島と同様に逃げ・先行馬が抜群の成績を示しているが、福島よりも逃げ切りの勝率が高い点に注目したい。これは函館コースが3〜4コーナーから緩やかな下り坂になっており、福島の直線が約300mなのに対してそれより約40m短い260mなのが大きく起因しているだろう。複勝率で見ても逃げ・先行馬ともに福島よりも10%ほど高く、前につけることが好走の最大要因といえそうだ。

 逆に福島よりも差し・追い込み馬は厳しく、ほぼ勝負に加われないといっていい。なお、途中からマクっていける馬も好成績を示している。

夏の函館ダート1700m戦の枠番別成績(2015年〜18年6月24日)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は函館ダート1700m戦の枠番別成績。小回りコースゆえに内枠有利かと思われるが、実際はそうではなく、内枠でも好成績は2枠のみ。むしろ5枠から外の勝利数が非常に多く、大外の8枠が勝利数と複勝率でトップ。複勝回収率でも唯一100%を超えている。先日の大沼Sでも8枠に入った6番人気リーゼントロックが先行抜け出しで勝利。大外枠ゆえに馬群に揉まれにくいというメリットが大きいのだろう。

夏の函館ダート1700m戦の種牡馬別成績(2015年〜18年6月24日)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は函館ダート1700m戦の種牡馬別成績。サンデー系の種牡馬の中でもダイワメジャー、マンハッタンカフェの両産駒が最多の7勝をあげており、連対率・複勝率ともに非常に高い。どちらも複勝回収率では100%を超えており、今年も注目だ。

 福島とは違ってキングカメハメハ産駒はそれほどでなく、他では黄色で強調したディープスカイ産駒・パイロ産駒も連対率・複勝率ともに高い。サンデー系ではダイワメジャー、マンハッタンカフェ、ディープスカイの各産駒、エーピーインディ系ではパイロ産駒はぜひチェックしておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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