八村塁「日本バスケに大事な1勝だった」 W杯1次予選 豪州戦後の選手コメント

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竹内譲次(アルバルク東京)

竹内譲次は「代表が勝たないとこれ以上(日本のバスケは)盛り上がっていかない」と持論を展開 【加藤よしお】

「代表が勝たないとこれ以上盛り上がっていかない」

 本当にうれしいです。最後は運も味方してくれた。(残り12秒で)本当に欲しい2点が、大きなリバウンドから形になった。頑張ってきた成果で、神様が味方してくれたと思います。

 最後はあの声援が、(残り1分を切ってからの)篠山(竜青)のルーズボール、比江島のリバウンドを後押ししてくれたと思います。本当に皆さんに感謝しています。過去にも何回かアップセットはあったと思うんですけれど、今日は一番大きいものかもしれません。

 ただ(7月2日の)チャイニーズ・タイペイ戦で勝たないと今日の勝ちは意味がない。今、本当にサッカーが頑張っているので、バスケも負けていられない。彼らにいい刺激をもらっている。Bリーグという素晴らしいものができたけれど、僕は代表が勝たないとこれ以上(日本のバスケは)盛り上がっていかないと思っている。次も結果にこだわってしっかりやりたいです。

(NBAプレイヤーのソン・メイカーを封じたけれど)彼も代表では長くやっていないので難しい部分はあったと思うんですけれど、練習でニックや塁としっかりやったことが、自分にとってこの試合ですごくプラスになった。何もないところで(相手を)飛ばせたら無理ですが、接触があるところで飛ばせたら半分くらいは抑えられると思った。ゾーンの範囲の中で自分からコンタクトをするようにすることを心掛けました。

 自分はすごくコンディションが良かったし、しっかりチームを作る時間もあった。今回はしっかり準備できたのが、自分にとってプラスに働いた。(Window1、2は)シーズン中ということで自分の中でうまく切り替えができなくて、Window2は腰痛明けでコンディションもあまりよくなかった。でも今日は万全の状態で戦えました。

比江島慎(シーホース三河)

比江島慎は「自信になるし、未来につながる1勝」と喜びをあらわにした 【加藤よしお】

「自信になるし、未来につながる1勝」

 素直に、メチャクチャうれしいです。日本代表としても(アジア1次予選の)初勝利ですし、しかも相手がオーストラリアなので。アジアで初めて土をつけたというのもそうですし、崖っぷちの状況で勝てたというのも本当に大きい。自信になるし、未来につながる1勝だと思います。

 オフェンス面では自分のシュートがあまり入らなかったですけど、アシストもできましたし、ニックや塁を生かせられた。オフェンスで今まで体力を使っていた部分があったけれど、2人が入ってきたおかげでディフェンスの余裕ができた。リバウンドのような泥臭いところも今日は頑張れたと思います。

 慌てることなく、しっかりピック&ロールを使って、チームが連動して動いて、けっこうノーマークでシュートを打てた。(NBAプレーヤーのマシュー・デラベドーバとマッチアップして)フィジカルにガツガツとプレッシャーをかけてくるのかなと思ったんですけれど、そんなにこなかった。コンディション不足なのかな、と感じながらやっていましたし、本調子ではないのかなと感じます。

田中大貴(アルバルク東京)

田中大貴は「ニック選手と塁が加わって、自分たちがどうすればいいか明確になってきている」とチームの成長を実感 【加藤よしお】

「どうすればいいか明確になってきている」

 今までホームを守れていなかったですし、日本で勝つ姿をファンの皆さんにお見せすることができて、素直にうれしいです。ニック選手と塁が加わって、自分たちがどうすればいいか、今までより明確になってきている。ピック&ロールをうまく使ったりして、ニック選手や塁に合わせる場面が増えたし、よりシンプルにやれている。それがいいオフェンスにつながっていると思います。

 前回(オーストラリアと)試合をしたときは20本近くリバウンドの本数に差があったと思うんですけれど(編注:実際には27本)、今日はマイナス6本で、みんなが集中してルーズボールに食らいついていた。2人だけでなく、自分たちペリメーター陣(アウトサイドの選手)のリバウンドに絡む意識が前回と違ったところ。試合の入りから40分間それを継続してやれたことの積み重ねの勝利だと思います。

 今までは何とか自分たちがかき回さないと点数が伸びないという状況だった。言い方としておかしいかもしれないですけれど、(2人の加入で)ちょっとは楽になったと思います。

篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)

「今日の試合を通して自信がみんなに芽生えた」と篠山竜青(中央) 【加藤よしお】

「今日の試合を通して自信がみんなに芽生えた」

 うれしいですけれど、次負けたら意味がない。しっかり切り替えていい準備を始めていきたいです。

 八村選手とニック選手が加入したことでディフェンスとリバウンドが強くなった。日本は今までいいディフェンスをしても、最後にリバウンドを取られてやられてしまうとか、圧力を受けてメンタル的に我慢し切れずに終わってしまう試合が多かった。しかし2人の加入で、しっかりいいディフェンスをすればリバウンドやファーストブレークにつながるという自信が、今日の試合を通してみんなに芽生えた。それが中盤で逆転されずに、切れずについていけた要因だとも思います。

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