デビュー月・人気・着順とGI制覇の関連性 ビッグレースを勝つ新馬の共通項とは?
2歳〜3歳春のG1を制するには何が必要か?
2歳〜3歳春のG1馬の新馬デビュー月と成績
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
デビュー月別のG1馬輩出数を見ると、その10月新馬デビュー馬の9頭が最多。そして8月デビュー馬と、6月デビュー馬がそれぞれ8頭で続いている。表は12月までになっているが、年明けデビュー馬が3歳春のG1を制した例は12年のカレンブラックヒル(NHKマイルC)、春のクラシックでは10年のオークス馬・サンテミリオンまでさかのぼる。そのため、今回の対象期間には、年明けデビューのG1馬は不在だ。
また、デビュー月によって、後にG1を制するために要求される新馬戦の着順にも違いが出ている。まず6〜7月デビュー馬は、後にG1を勝った13頭中12頭が新馬戦で勝利を飾っていた。2歳の6〜7月ならG1までまだまだ時間があるだけに、いくらでも巻き返せそうなものだが、実際は逆に新馬戦を勝ってなければいけない、という傾向が出ている。
新馬戦で負けていてもG1を制するチャンスが多いのは、8〜10月の新馬デビュー馬だ。計20頭の後のG1馬のうち、新馬勝ちを飾っていたのは半数以下の9頭のみ。さすがに馬券圏外では苦しいが、特に2着であれば後々のチャンスは大きい。そして11〜12月デビュー馬になると、5頭中4頭が1着、残る1頭も2着。さすがにG1までの期間が短くなっており、ここで連対を外していると苦しいというデータだ。