乾貴士「簡単な試合はひとつもない」 W杯ポーランド戦前日、選手コメント

スポーツナビ

ボルゴグラードで前日練習に臨んだ選手たち。暑さはそれほど気にならないという 【写真:ロイター/アフロ】

 サッカー日本代表は現地時間28日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のグループリーグ第3戦・ポーランド戦に臨む。試合を翌日に控えた27日、チームは会場となるボルゴグラード・アリーナで公式練習を行い、選手たちが報道陣の取材に応じた。

 日本は勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出が決まり、負けても他会場で行われるセネガルvs.コロンビアの結果次第でグループリーグを突破できる有利な状況にある。しかし、乾貴士が「簡単な試合はひとつもないと思っている」と語れば、植田直通は直前に行われた試合でドイツ代表のグループリーグ敗退が決まったことを受けて「『明日はわが身』だと思った」と語って気を引き締めた。

乾貴士(ベティス/スペイン)

乾(右から2番目)は「簡単な試合はひとつもない」と語って気を引き締める 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「付け入る隙はある」

 自分のサイドに(相手は)いい選手がそろっているので、しっかり守備から入って、その中でも攻撃をしていかないといけない。付け入る隙はあると思います。

(ボルゴグラードの暑さは)暑いですけれど、コロンビア戦(が行われたサランスク)とは違った暑さですね。厳しいといえば厳しいですが、それは(相手も)同じ条件なので、しっかり走れるようにやっていきたいですね。(体力を)セーブすることは考えていないですね。交代のカードもありますし。

(W杯でゴールを決めたが)結果が出たのはうれしいですが、勝てなかったのは残念。次は勝てるように得点を取って、自分でなくてもチームで誰かが決めればいいんですけれど。(相手はグループ最下位だが)簡単な試合はひとつもないと思っている。W杯は初めてだけれど、そう思って臨みたいと思います。

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

メンタルの充実ぶりを語る香川。疲労の心配はない 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「最後まで集中してやりきって、次のステージに進みたい」

 思っていた以上に暑くはないですね。(中3日だが)経験していることだし、W杯だと精神的な疲労が一番影響があるのですが、今回はいい雰囲気できている。なので、そこまでは感じていない。問題ないです。

(ドイツのグループリーグ敗退について)チームメートがいるので楽しみにしていましたし、もっと勝ち上がってほしかったですけれど、これがW杯の難しさなのかなと。それと韓国が、敗退が決まった中でああいう戦いを見せて、僕らも刺激を受けるところはありましたね。明日は厳しい試合になると思いますけれど、最後まで集中してやり切って、次のステージに進みたいですね。

(最下位のチームでも死に物狂いでくることについて)ポーランドも確実にプライドを持って戦ってくるし、失うものがない。よりアグレッシブに自分たちのサッカーを仕掛けてくると思います。これを最後に(代表)引退する選手が数名いると聞いているので、いろいろなモチベーションが彼らなりにあるだろうし、経験のある選手もいるので、難しい試合になる。でも僕らもそれ以上に、みんなでいい準備ができているし、僕自身もしっかり準備をして臨みたいです。

柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)

柴崎はこれまでと同じ姿勢で、勝利を目指す 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「これまでと同じ姿勢で臨みたい」

(ポーランド戦は)この2試合と変わらない気持ちでやりたいし、ある種、危険な雰囲気を感じている。なので、1戦目、2戦目と同じ集中力、入り方で(入りたい)。決して引き分けではなく、勝利を目指してやっていきたい。そうすることで、引き分けという結果の可能性も高めることができると思う。決して引きの姿勢で迎えるわけにはいかないですね。

(危険な雰囲気とは?)緩みとかではなくて、いろいろな可能性が考えられるということ。そういった可能性の話をすることは、もちろん考えないといけないけれど、僕はそうでなくてもいいと思っています。もちろん試合の中で指示があれば別ですが、基本的にはこれまでと同じ姿勢で臨みたいと思います。

(暑さについて)チームとしてマネジメントしないといけない部分だと思います。ただ、相手も同じ状況なので、そこはあまり気にしていないですけれど。

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