西野監督「デリケートな3戦目になる」 W杯ロシア大会、ポーランド戦前日会見

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「あまり他会場を気にしたくない」

西野監督は他会場の結果を選手に伝えるつもりはないという 【Getty Images】

──1戦目も2戦目も相手より走行距離で勝っているが、明日はこの気候で走るのは難しいか?

西野 これからのトレーニングで、最終的な選手の状態を確認した上で(判断する)ということになります。走行距離は100(キロ)そこそこで、国内の試合だと110から120くらいが普通です。押し込んだ第1戦も、第2戦も、クオリティーの問題でスプリントの回数も、同時にスプリントを使ったりとか、動く質というものが同時性や連動性が合ったりする中で、無駄に動いていない感じがします。

 明日はさらにコンディションがこういう状況なので、ボールをしっかり有効に使う、走らせる。疲れを知らないボールですので、有効に使いたいと思います。今は選手が攻守に切り替えが早かったり、勝負と見た時に全体が同じ形で走っていったり、共通した戦術で動きが取れているということで無駄がない。明日はさらにそういう形で進めないと、後半から疲弊してくるかもしれない。

 持久戦は日本の選手が高い能力を持っているので、粘り強くというか、戦況を見ながら試合を進めていかないといけない。あまり他会場を気にしたくないし、選手にも伝えるつもりはないのですが、いろいろな情報が選手にも伝わるかもしれない。それによって、動きが変わらないようにコントロールしたいと思います。非常にデリケートな3戦目になると思います。

──ここ2試合で乾貴士の存在感が大きくなっている。彼に期待しているものは?(田村修一/フリーランス)

西野 正直、想像以上のパフォーマンスを今大会は実際に出していると思います。彼は、他の選手にはないドリブルで数的優位を作り、それがアクセントにもなっています。彼はずっとけがをしていたので、スタートで使えるかどうかというのはあって、途中からアクセントをもたらして(ほしい)という見方をしていました。

 コロンビア戦でのああいう時間でプレーできて、本来持っているチャンスメークとかアクセントをもたらすだけでなく、決定的な得点をアシストという形で表現した。あのゲームから、非常にスタートの中で、しかもディフェンスで貢献ができる。非常にクレバーなポジショニングから攻守にいいパフォーマンスを残しているし、決定的な仕事もできる。まさに今大会に照準を合わせて、いい状態で今もいます。

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