アグネス一族ブレイキングドーンに★6つ 父ヴィクトワールピサの2騎が道悪で勇躍

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 宝塚記念が行われ、上半期の競馬が区切りを向かえた先週の開催。日曜の東京と阪神で新馬勝ちを決めたブレイキングドーン、アンブロークンはともに父ヴィクトワールピサの血統馬だが、その評価は如何に。

戦前の低評価を覆す快勝劇 ブレイキングドーン

直線抜け出した8番人気ブレイキングドーンがそのまま快勝 【撮影:日刊ゲンダイ】

6/24(日) 阪神5R 2歳新馬 芝1800m外
ブレイキングドーン 牡 馬体重:470kg
★★★★★★ 6点
騎手:福永 厩舎:(栗) 中竹
生産:高昭牧場
馬主:前田幸治
父:ヴィクトワールピサ
母:アグネスサクラ(ホワイトマズル)

 好スタートからすんなりと2番手に納まり、道中は終始手応え良く追走すると、直線入口の段階で先頭に躍り出る。鞍上の仕掛けにもシッカリ反応すると、あっという間に後続を突き放し、最後は3馬身差をつけてデビュー戦を飾った。単勝50.6倍、10頭立ての8番人気とは思えない堂々とした勝ちっぷりで、素質の高さを見せ付けた。

馬体診断
 まとまりの良い好馬体で筋肉のボリュームも十分。パドックで仕上がりの良さが目に付いた1頭。体系的にはマイラー寄りの中距離馬といった印象もあるが、繋の長さや柔軟性があって距離の融通は利きそう。瞬発力も十分に備えている。稍重馬場での勝ち上がりだが、決して道悪巧者という感じではない。

血統診断
 母は芝1800mで3勝をマーク。5代母がアグネスレディー(オークス)、4代母がアグネスフローラ(桜花賞)で、その息子にアグネスフライト(ダービー)、アグネスタキオン(皐月賞)という血統背景を持っている。トニービン〜エルコンドルパサー〜ホワイトマズル〜ヴィクトワールピサと、芝の中長距離を意識して重ねられてきた血統で、今後の距離延長にも不安は感じられない。

馬券の狙い目→2000m〜2400mといった距離もOK。クラシック向きの血統背景で、一皮むければ台風の目のような存在になる可能性も。

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