西野監督「大きなアドバンテージを得た」 W杯ロシア大会、コロンビア戦後の会見
ホセ・ペケルマン監督(コロンビア)の会見
試合後の会見で、ペケルマン監督はサンチェスの退場を嘆いた 【Getty Images】
──今日の試合をどう分析するか。最初の数分がカギだったと思う。
そのとおりだと思う。11対11で戦うはずが、最初の3分で重要な選手を失った。それでも前半は頑張って生き残ることができた。そして、1人少なかったにもかかわらず、1−1にした。後半に入って、日本は自分たちのスタイルでうまくプレーし、そしてチャンスをつかんだ。
──今後、どうチームを指揮するのか。もはや間違いは許されないが。
まったく違う結果を予想していたし、勝利を期待していた。プラスの要素があるとすれば、チームは重要な選手を失った後に何とか同点にすることができたことだ。それができたということは、次の試合で勝てるのではないかと思う。次の2試合目(ポーランド戦)で、今日の敗戦を相殺したい。
──後半にハメス・ロドリゲスとカルロス・バッカを入れた。1人少ないということで守備を固めたり、引き分けを狙うことは考えていなかったのか?
私が投入した選手を見れば、守ろうとしていなかったことが理解できると思う。サイドからのプレーも増やして、なるべく前にボールを回すことで、日本をもっと苦しめたかった。しかし、それはうまくいかなかった。われわれは守備をするのではなく、ゴールを決めてポゼッションを高めたいと思った。日本はディフェンスで1人多く、ポゼッションで上回っていた。われわれは攻撃を仕掛けるために、ハメスとバッカを起用した。(フアン・)キンテーロが前半で疲れてしまい、後半は体力がもたなかったのでハメスを入れた。
──ハメスとバッカの投入について、どんなことを求めていたのか。
日本が得点をしたあとも、コロンビアにはチャンスがあった。しかし10人しかいなかった。中盤、ディフェンスでも1人少なかった。(前半31分の最初の交代でウィルマル・)バリオスを入れることで、組織力を高めたかった。そして攻撃力を高めることで、プレーメークしたかった。これにより1−1にすることができた。10人しかいなかったが、われわれは最善を尽くした。そこの部分は間違いなかった。1人少なくてチャンスを作れなかった。フレッシュな選手を入れたが、ポゼッションを高めることはできなかった。
──3月のフランス戦では0−2から逆転したが、そこまでのアグレッシブさが今日は出なかった。フィジカルコンディションに問題があったのか? それと個人に頼って連係が足りないように感じたが(田村修一/フリーランス)
フランス戦は関係ない。試合も状況も違っていた。あの時はチームは強く、実際に逆転することができた。今回はまったく状況が違った。選手は頑張った。1人少ないなか、なかなかできない努力をした。同じだけの面積を1人少ない状況でカバーするのは、技術的に優れた選手でもなかなかできなかった。キンテーロは、前半はコンディションもよく、たくさんのチャンスを作ってくれた。しかし後半には、少し疲れてしまったのかもしれない。
それから攻撃に関して、われわれはポゼッションが低かった。いつもより疲労していたことが原因だったと思う。うまくセットアップできなかった。だからハメスを入れたし、彼はいくつか重要な仕事をしてくれたが、なかなか大変な状況だった。日本は自信を持っていたので(挽回するのは)難しかった。
──サランスクは小さなホストシティだが、どう思ったか?
本当に快適に過ごすことができた。足りないものはなく、すべてのニーズが満たされていたし、スタジアムも美しいものだった。残念ながらここ数日で観光することはできなかった。コロンビアの人たちも期待を持って来てくれたが、もっといい試合ができなかったのは残念だ。それでも、サランスクが素晴らしいホストであることに変わりはない。
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