W杯期間中は「無風」と思いきや…… オフ中も気が休まらないラ・リーガ勢
レアルはC・ロナウドの退団騒動、ジダンの後任探しで混乱
CL3連覇を成し遂げたレアルだが、C・ロナウドの退団騒動やジダンの突然の辞任など、混乱が続いている 【Getty Images】
一方、首都マドリーではレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長がクリスティアーノ・ロナウドに腹を立てている。脱税問題の渦中にあるC・ロナウドに、税務署から請求されている2億8000万ユーロ(約360億円)もの追加徴税の肩代わりを求められたからだ。それはあくまでも選手個人の問題だからとペレスが断ると、C・ロナウドの代理人は「もう合意はありえない」と言い捨てて、話し合いを切り上げてしまったという。
チャンピオンズリーグ(CL)決勝でリバプールと対戦したキエフでの夜、C・ロナウドはチームメートに別れを告げ、試合後のフラッシュインタビューでは退団をほのめかせるコメントを発した。彼の母親は複数のメディアに対し、自分たちが望むのはマンチェスター・ユナイテッドへの復帰であり、近いうちに本人が口を開くと予告している。
補強の第一候補として名前が挙がるネイマール。クラブは代理人と話を続けているという 【写真:ロイター/アフロ】
レアル・マドリーはジネディーヌ・ジダンの後任探しにも苦労した。ドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督らの返答は「ノー」。最終的にスペイン代表を率いるジュレン・ロペテギ監督と3年契約を結んだが、そのせいでロペテギはW杯の開幕前日に代表監督の任を解かれることになった。
アトレティコ・マドリーはアントワーヌ・グリーズマンの去就に振り回された。来季もアトレティコに残るのか、それともメッシやルイス・スアレスとともに毎シーズンあらゆるタイトルを狙える環境に身を移すのか。自身の動向が話題に挙がるたびに「まだ決めていない」と繰り返してきた彼は、フランス代表のW杯初戦を2日後に控えた6月14日の夜、ようやく残留の意思を口にしている。