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[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE)
第27話 隠していた戦術の全貌

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木崎f伸也、初のフィクション小説。

イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

 通常、選手は練習開始より早くピッチに集まり、それぞれボール回しやランニングで体を温めるのがルーティーンだ。だが、この日は違った。全員がピッチ脇の巨大スクリーンの前に座り、監督が来るのを待っている。


「こういうのもドキドキするな」


 今関隆史が待ちきれないという感じで、足を小刻みに揺らしている。


 すでに朝食のとき、キャプテンの上原丈一は前夜に監督から聞かされたことをチームメートに共有していた。日本人選手は自分たちで戦術を考え始める悪癖がある、だからあえて間違った戦術を伝えていた、だがついに、全貌を伝える準備が整ったということを――。

木崎f伸也

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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