「数字」で楽しむW杯ロシア大会 開幕前に知っておきたいトリビアまとめ

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世界中のサッカーファンが待ち焦がれたW杯が、14日からロシアでいよいよ開幕する 【Getty Images】

 現地時間6月14日、いよいよワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕する。

 すでに出場全32カ国は23名の登録メンバーリストを提出済みで、総勢736名の出場選手が決定している。ロシアの地に集う彼らのプロフィールや、FIFA(国際サッカー連盟)が公表しているデータ、さらにはブックメーカー、海外メディアなどの情報をひもといて、ここではW杯をもっと楽しむためのさまざまな「数字」を紹介してみたい。

やっぱり話題の中心はブラジル

【5】
 英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』の優勝オッズ(6月14日時点)でトップに立っているのは、やはりブラジル代表だ。セレソンの「5.0倍」というオッズに追随するのが前回王者のドイツ(5.5倍)、98年王者フランス(6.5倍)、10年王者スペイン(7.0倍)で、“1ケタ”オッズの4カ国は優勝候補の筆頭と言えるだろう。

 第2集団にいるのが、アルゼンチン(10倍)、ベルギー(12倍)、イングランド(17倍)、ポルトガル、ウルグアイ(26倍)といった国々だ。

 ちなみにわれらが日本代表の優勝オッズは251倍で、初出場のアイスランドと並んで下から9番目。それでもアジア勢の中では最も上位に推されている。

【11】
 ヨーロッパでW杯が開催されるのは今回が11回目となる。過去10大会のうち、実は9大会でヨーロッパの国が優勝を果たしている。では、欧州開催のW杯を制したことがあるただひとつの“欧州以外”の国はどこか。それは今大会でも優勝候補筆頭のブラジルだ。彼らが初優勝したのが、58年スウェーデン大会だった。

【9】
 得点王候補のオッズを『ウィリアム・ヒル』で見てみると、最有力とされているのはやはりこちらも王国ブラジルから、英雄ネイマール(9倍)。

 2番目はアントワーヌ・グリーズマン、リオネル・メッシ(10倍)の両名で、さらにクリスティアーノ・ロナウド、ドイツとブラジルの若手FWティモ・ベルナーとガブリエウ・ジェズス(15倍)が続く。

 ちなみに、日本代表選手で最も得点王の可能性があると見られているのは香川真司で、オッズは韓国のソン・フンミンらと並ぶ「101倍」となっている。

「W杯男」といえば……

直近2大会で10ゴールを挙げているドイツのミュラーは誰もが認める「W杯男」 【Getty Images】

【201】
 今大会の全登録メンバー736選手のうち201名が、過去にW杯の舞台を経験している。うち187名が14年のブラジル大会、61名が10年の南アフリカ大会、21名が06年のドイツ大会に参加した。

 そして、今から16年前に行われた02年の日韓大会に出場した選手が1名だけ存在する。それはメキシコ代表のDFラファエル・マルケスである。39歳の大ベテランは、ロシア大会で5大会連続でのW杯となる。本大会で5度のメンバー入りは、ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)、ローター・マテウス(ドイツ)、アントニオ・カルバハル(メキシコ)と並んで史上4人目となる偉業だ。

【53】
 すでにW杯を知る201人のうち、本大会でゴールを決めた経験があるのは53人。今回の出場選手でW杯最多スコアラーは10年大会で得点王を獲得したトーマス・ミュラー(10得点)で、前回得点王のハメス・ロドリゲス(6得点)、さらにメッシ、ゴンサロ・イグアイン、ルイス・スアレス、ティム・ケイヒル(5得点)がそれに続く。

 ちなみにミュラーは10年大会、14年大会でいずれも5得点。もし今大会も5回以上ネットを揺らせば、3大会連続での5ゴール超えはW杯史上初となる。

【3】
 日本代表の宿敵でもあるオーストラリア代表のケイヒルは、06年、10年、14年と過去3大会連続でゴールを決めている。もし今大会でも得点を挙げれば4大会連続となり、ペレ(ブラジル)、ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)が持つ連続ゴール記録に並ぶ。ケイヒルと同じく、C・ロナウドとマルケスも、3大会連続ゴール中で記録が懸かっている。

【16】
 先に挙げたマルケスは、これまでW杯で通算16試合に出場しており、これはアルゼンチンのハビエル・マスチェラーノと並んで今大会出場選手では最多となる。彼ら2人に続くのは、メッシ(15)、メスト・エジル(14)、C・ロナウド、ミュラー、マヌエル・ノイアー、セルヒオ・ラモス(13)というおなじみのスターたち。

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