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西野監督「起用の少なかった選手を使いたい」
国際親善試合 パラグアイ戦前日会見
パラグアイ戦に向け、前日会見に臨んだ西野監督
パラグアイ戦に向け、前日会見に臨んだ西野監督【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は12日、オーストリアのチボリ・シュタディオンで国際親善試合のパラグアイ戦に臨む。試合を翌日に控えた11日、日本代表の西野朗監督が会見を行った。


 パラグアイ戦はワールドカップ(W杯)ロシア大会前に行われる最後の親善試合となる。西野監督は「あらかじめ伝えているとおり、起用の少なかった選手を明日使いたい」と明言。W杯登録メンバー23人のうち、5月30日のガーナ戦と6月8日のスイス戦であまり出場機会のなかった選手たちが起用される見込みだ。

新しい可能性を高いレベルで求めたい

 ロシアに入る前の最後のテストマッチになります。与えられた3試合(のうち)、ガーナ、スイスでトライできたこと、さらに最後の試合に向けて、また可能性を求めてのテストマッチにしたいと思います。


 あらかじめ伝えているとおり、起用の少なかった選手を明日使いたい。スタートメンバーやシステムを固定しているわけでなく、この3試合でシステムをトライし、キャスティングもトライしながら、明日のゲームに入っていきたい。新しい可能性を高いレベル(の試合の中)で求めたいです。


──前の2試合で課題があったが、攻撃と守備でそれぞれ確認したいことは何か?


 パラグアイへの対応は、チームとしてディフェンスに関しての統一を午前中のミーティングで話をしました。スイス戦でもグループとしてのディフェンスは、かなりできていた。狙いとするところは、選手も連動を連続してディフェンスできていた。ただ(W杯)本戦を考えた場合、あれくらいのプレッシングでどうなのか、あのタイミングでどうなのか、全体で統一しないといけない。


 オフェンス陣、ディフェンス陣のメンバーの中で多少のギャップがあると、(スイス戦の)2失点のような形にもなる。コロンビアを考えれば、そういう状況に持ち込みたいし、そういうところを(意思)統一しないといけない。


 2試合(ガーナ戦とスイス戦)とも0−1で試合を折り返して、得点しないとけない状況で後半がスタートして、しかも6人交代できる。中盤やオフェンスをスイッチ(交代)するなかで、フレッシュな選手が後半も同じ中で、ガーナ戦もスイス戦も局面局面でディフェンスはできていた。ただし、それがコロンビア(相手)でどうかというところ。


 相手のコントロールの中で行われるのではなくて、ある程度リトリートした中でブロックを作った中で、タイミングというところを合わせていかないと(いけない)。すべてがガーナ戦もスイス戦も全体でプレスをかけていく動き自体は合っているんですけれど、それがはがされた瞬間のポジショニングの修正とかが問題なので、そこををはっきりしようというのをディフェンスで今、(課題として)持っています。


 ボード上では、午前中(のミーティング)でクリアになっている。ピッチ上でその感覚というのを、コロンビアに対してどう対応できるか。1対1では対応が難しいということを考えれば、グループ、あるいは3ラインのポジショニングというものを修正しないといけない。(ボールを)回収するだけでなく、攻撃に転じる中でどう打開していくか。スイス戦で、その瞬間はよく取れていた。最終的なフィニッシュに持ち込むところで人が足りない、ディフェンスに追われてオフェンスのメンバーのパワーが足りないという状況になっている。


 現実、やはり3人の交代の中で90分間、ある程度コロンビアに(ゲームを)コントロールされても、その中で(攻撃に)転じていく力をバランスよくとらなければならない。明日のメンバーも同じように総力戦で戦いますけれど、感覚的にその点を修正して入ってくれればと思います。総力戦で戦いますが、その辺を修正して入ってくれればと思います。

ゴールに必要なのはイメージの共有

ゴールを奪うために必要なこととして、「イメージの共有」を挙げた
ゴールを奪うために必要なこととして、「イメージの共有」を挙げた【スポーツナビ】

──スイス戦は仮想ポーランド戦ではないということだったが、明日のパラグアイ戦は仮想コロンビア戦ということか?


 すべてコロンビア戦(W杯初戦に向けての試合)であると考えています。コロンビア戦に向けての2つ(ガーナ戦とスイス戦だった)と考えています。明日(のパラグアイ)も、決してコロンビアと類似しているスタイルではないですが、われわれがコロンビアに向けてどう入っていけるか、その可能性を探っていきたい。それは選手個人に対してもそうです。チームの戦い方だとかシステムに関しても、可能性があれば心の中で準備ができていくのであれば考えたいと思います。選手たちの個々のコンディションを含めて、すべての可能性を求めていきたい。


──南米特有のかけひきなど共通する部分もあると思うが。


 それは間違いなくあると思います。そういう駆け引きの中で戦える感覚というのも狙えると思います。


──チャンスは作れているけれどゴールがないということだが、ゴールを奪うイメージについてどう考えているか?


 ここ2試合、(アタッキング)サードにボールや人が入らないと、そういう(ゴールの)チャンスは生まれない。ただアタッキングサードに入る回数はスイスよりも多かったし、クロスもスイスよりも(多く)20本以上は上げているけれど(タイミングが)合っていない状況です。クオリティーもそうなんですけれど。人がさらにもう1人入っていれば、こういうボールがクロスに入っていれば、というチャンスをもっと増やしていかないといけないという中で(イメージの)共有が必要だと思います。


 単純なクロスをコロンビアに入れたところで(意味がない)。おそらく長友(佑都)にしても、(酒井)宏樹にしても(酒井)高徳にしても、クロスを上げるチャンスはゼロではない。そのボールの質を、中とどう合わせていくか。逆サイドから乾(貴士)が飛び込んでいるのか、原口(元気)が飛び込んでいるのか。でも実際には飛び込んでいない。ボックスの外で待っている。本田(圭佑)がいたり、乾がいたり、そこにはボールは入らない。であるならば積極的にボックスに飛び込む数を増やしていく、ポイントを増やしていく。ボール(の送り先)も人なのかスペースなのか。ただしスイスも失点が少ないチームですから、さらに変化が必要ですし。


 スイス戦でもミドルシュートを打って、(相手を)引き出してということもやりながら(ゴールを狙う)、ということも多かったと思うんですが、(攻撃陣が)ディフェンスに追われて、大迫(勇也)にパワーでフィニッシュが取れるのか。ディフェンス(の仕事)を軽減しながらオフェンスにパワーを持っていくために、全体のポジショニングを修正していけば(アタッキングサードまで)行けるのか。最終的にゴールへの迫力も人も足りない。ボールに対する変化もコロンビアに対して追求したい。パラグアイもディフェンスの強いチームなので、決定力不足だけが常にあってはいけないと思うので。そこを打開する手段をしっかりとらないといけないなと。全員が共有しないといけないと(思います)。

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