米子Sと天保山Sの傾向をデータ分析 阪神土日メイン馬券作戦の参考に
いずれもOP特別で、13年以降は同一の条件で施行
近年の米子S好走馬一覧(1)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
勝ちタイムは年によってバラつきがある。重馬場だった16年でも勝ち馬は1分34秒6の時計。同じ良馬場でも13年から15年は1分33秒台から34秒台の決着だが、昨年はブラックムーンが1分31秒9のタイムを叩きだし、レコードで優勝した。レース内容を調べると、速いペースに引っ張られたものではなく、むしろペースは遅いぐらいだった。そんな展開を後方から行き、最後の直線は外から差した。時計的な価値を見出せるかは微妙で、馬場に引っ張られたレコードという印象が強い。
同馬の上がり3ハロンは32秒4。メンバー中最速の脚で、2着入線のサトノラーゼンも上がりは2位タイ。完全に決め手比べでまさった馬が、上位にきた。阪神芝1600mのコース形態を考えると、ごく自然な傾向で、上がり1位をマークした馬は毎年馬券になっている。同2位、3位の馬も軒並み上位入線を果たしている。全体の時計の出方とは関係なく、瞬発力勝負になりやすい一戦であることが言えるだろう。
近年の米子S好走馬一覧(2)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
重賞組では東京新聞杯やヴィクトリアマイル、ダービー卿CTなどマイル組が多い。レース間隔もあまり関係なく、ひと息入っているケースや休み明けでも軽視しない方が良さそうだ。なお、前走1600万クラスからの昇級馬は16年3着のダイシンサンダーだけ。
血統的にはヘイロー系が他を圧倒。ディープインパクトだけでなく、マンハッタンカフェやダイワメジャー産駒など手広く好走馬が出ている。あとはミスタープロスペクター系で、アドマイヤムーンが2回好走。産駒は平坦のスプリンターというイメージだが、奮闘している。