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サッカー小説連載企画(アイム・ブルー)

[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE)
第22話 新スタイル「プログレッション」

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木崎f伸也、初のフィクション小説。

イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

 日本代表のチャーター機がスイスのチューリッヒ空港に到着すると、選手たちはバス乗り場へ移動した。これから合宿地のバートラガーツに移動する。


「うわぁ、スイスって6月なのにまだ寒いな」


 早朝ということもあり、気温は10度を下回っていた。今関隆史がスーツの上から両腕をさすると、主務の勝吉進一が今関の肩に手を回した。


「合宿地はスイスで有名な温泉地らしいから、到着したら入ってみたら? 日本と違って、水着着用だけどな」


 バートラガーツは山と山の間にはさまれた峡谷で、ローマ時代から温泉地として栄えてきた。合宿の名所でもあり、ドルトムンテが毎年夏に訪れている。雪化粧されたアルプス山脈を遠くに仰ぎながら、静かな環境でトレーニングに集中できる。

木崎f伸也
1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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