本田圭佑「真司にポジションを取られる」 国際親善試合 スイス戦後のコメント

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柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)

「攻撃面の整理ができれば守備の部分にも影響が出てくる」と柴崎 【Getty Images】

「まだ少しちぐはぐな感じがある」

(途中からどう考えて入った?)相手も間延びしてきていたのでプレッシャーもなかったし、さばける時間もあったので、攻撃の可能性としては左右を使いながら良いボールを運ぶこと。個人的な部分としてはそこから、もう1回受けてミドルシュートだったりとか、折り返したりだとか、攻撃の幅を持たせようと思っていたので、まだ前線のボールの動かし方など攻撃面の整理ができてないかなと。まだ少しちぐはぐな感じがあると思います。

(そのちぐはぐをどう解決する?)そこはもちろん、いろいろな方法がありますけれど、選手個人の特徴もありますからね。乾(貴士)くんだったらドリブルからのクロス、ミドルシュートもあるし、サイドバックの(酒井)宏樹くんもオーバーラップからのクロスがある。そういう味方を生かす連係をもう少し声を掛けながらやっていこうかと思います。個人的にはミドルシュートを打つところ。僕が打とうとしながら詰まってしまっている部分もあるので、そこは味方に伝えていきたいですね。

(決定機が作れなかったのは課題?)点が取れないと勝てないし、失点したら引き分けにも持っていけないので厳しい部分がある。攻撃面の整理ができれば守備の部分にも影響が出てくるし、今は取られ方がちょっと(よくない)という部分もあるので、そこから相手にアタッキングエリアまで持っていかれてしまう。そこのクオリティー、質ですよね。そういった部分を精度高くやっていくことで、攻撃にも守備にも影響が出てくると思います。

(吉田選手が頭で合わせたCKは可能性を感じたが)練習では良いイメージで蹴れていて合っているので、今日はその1本だけでしたが、練習通りに蹴れた部分はありました。味方も見てくれているので、特に本番では、そこは大きいポイントになると思います。

(90分出た方がやりやすいタイプだと思うが、本大会でもこういう時間帯に出るイメージ?)考えられるのは点を取りにいかなければいけない、追いかける状況が多いと思う。そこで今日みたいになるべく前の選手が前を向いてボールを受けて、仕掛けられる状況を作りたい。リスクと隣り合わせですけれど、なるべくアグレッシブに前線に(ボールを)つけていきたいというのはあります。今日のようなバランスもそうですが、チームがスピードアップしていけるような、どんどんゴールに向かっていけるようなボールを出していけたらいいかなと思います。

槙野智章(浦和レッズ)

槙野は「慣れ親しんだシステムとメンバー」の4バックに手応え 【Getty Images】

「3バックよりも体が自然と動く」

(結果について)敗戦はしっかりと受け止めなければいけないと思っています。ガーナ戦から自分たちがやらなければいけないことを、インスブルックで練習してきました。特に守備のところですね。どういうアクションを起こしてボールを取りにいくかというところでは、ガーナ戦よりうまくいったところはあったと思います。ガーナ戦同様に2失点してしまい、失点の時間帯や、やられ方は改善していかなければいけないと思っています。けれど、3バックだったり4バックだったりする中で、自分たちがやるべき守備はある程度できたと思います。受け止めなければならない敗戦という結果の中にも、たくさんのものを得た内容だったかなとは感じています。

(4バックの方が落ち着く? これがベースになっていく?)どちらとも捉えられると思うんですけれど、今日の4枚は長くやってきたメンバーでもありましたし、3バックよりも体が自然と動くというか、慣れ親しんだシステムとメンバーだったかなと思います。

(失点はどちらもカウンターから)試合が終わって、出ていたメンバーと冷静になって話をしました。W杯の3試合を見据えて戦うことで言えば、今日のように点を取りにいかなければならない戦いの中で、どこでオープンにするのか、どこでリスクを冒すのかというメリハリの時間帯とゲーム展開をしっかりと頭に入れて、前の選手と後ろの選手が共通意識を持つことが大事だと思います。今日は0−1で負けていたこともありますが、早い時間にそういうゲーム展開にしてしまったことで、前と後ろがバラバラになってしまった部分はありました。前がいくなら後ろの選手がそれに合わせなければならないと思います。

(前からハメていくやり方に手応えは?)攻撃でシュートまでいくシーンもありましたし、ガーナ戦と比べると、インスブルックでやってきたことは出せたんじゃないかなと。そういう手応えは持っています。

(アタッキングサードの改善はどうしていく?)アタッキングサードの工夫はもう少し出していかなければいけない。原口(元気)選手のシュートくらいだったかな。ペナルティーエリア外からのシュートもありましたけれど、もう少しバリエーションを持った攻撃をしていかないと相手は前に出てこない。あとはセットプレーのところですね。数少ない中でもセットプレーで決め切る力は出していかなけれはいけないと思います。

(今はハーフタイムも含め、監督が細かい指示を出すよりも選手たちに議論を促して、選手間での解決を求めている?)もちろん、西野(朗)監督からもフィードバックはありますが、選手同士で気付いたことだったり、後半に生かさなければならない話し合いは冷静にできていると思います。今日の展開でスタッフが感じたことも選手たちに落とし込まれますが、グラウンドで感じ取れるものは選手間でしっかり話し合うことが今後は必要になってくると思います。

(ジェルダン・シャキリが高い位置でボールを持つと、DFが3人いくようなこともあった。コロンビアのハメス・ロドリゲスをイメージすると、パスの出どころを抑えにいくこともあるということ?)それは想定してやっていますし、そういう形を増やしていかなければいけません。リスクマネジメントの部分もそうですが、今日、一番感じたのは、カウンターのときに攻め残っている相手選手に対して、どう守るかというところが1つのテーマでもありました。最後のところでは守れていても、やっぱり出し手、受けたところでしっかりとつぶすことはもう少しやらなければならない点だと思っています。

(最近はPKを与えてしまうことが多いが?)マリ戦ですね。1つ戻ればブラジル戦もそうですし。ここ数試合、PKでの失点、PKを与えているところは目立っている。PKにせよ、前回のガーナ戦のFKにせよ、ゴールに近い位置での危険なファウルは避けていかなければと思っているし、本大会までにそういうところに気付けたということに関して言えば、プラスと考えるしかないですね。

(今日のようなカウンターはより前で止めなければならない?)おっしゃるとおりです。高い位置でのファウル、カウンターを阻止するという意味では、そこでのファウルはやらなければいけないと思います。

川島永嗣(メス/フランス)

守護神の川島は、我慢強く守ることの重要性を説いた 【Getty Images】

「1点目のところは我慢しなきゃいけない」

(先制されると苦しい?)そうですね。1点目のところは我慢しなきゃいけない。自分たちの我慢強さも必要だと思うし、やっぱりそこからそういう状況になった時にもう一度、自分たちが前に出ていく力も必要かなと思います。

(崩されていないと言い続けても大丈夫な時期なのか、受け止めるべき時期なのか?)普通に自分たちがそろっている時はほとんど崩される形は作られてないと思います。ただ2点目もそうですが、後半の最後のシーンを含めて取られ方が悪くなった時に、1−0で勝たなきゃいけない状況の中でも自分たちが後ろをしっかり締めておかなきゃいけないし、そのあたりが本当に勝負の分かれ目。勝負どころで自分たちが締めるところをしっかり締めていかないといけないのかなと思います。

(4枚の守り方でハメられなかったら、ブロックを作る?)正直、守備の面に関してはプレッシャーをかけにいくところもそうだし、しっかりいくところはいけていたので、いい感触はあったと思います。

(前で取りにいくというテーマがあった中で、途中からバロン・ベーラミが下がり始めたところからハメ切れなくなったが?)追い方に関しては話をしています。ただ一番大事なのは、やっぱり点を取られないこと。いくらそこの議論をずっとしていても、点を取られなければ別にいいわけですし、1個を外されて、じゃあ周りがそのポジションをどうカバーするかということを90分間ずっと正確にやれるわけはない。その状況に応じて自分たちがどういう対応をしていくかの方が、今は大事なような気がします。

(今日の手応えは?)正直、収穫があったかどうかは分からないですけれど、この状況の中で今、一番自分たちに大切なのは結果だと思うし、どんなに議論をしていろいろなことを話し合っても、結局は結果が出なければ意味がない。自分たちはやっぱりそこにこだわっていかなければいけない。手応えというのも、結果から一番得られるものだと思うので。残りは1試合しかないですが、本当の意味での手応えはそこでしか得られないと思うし、そこはやっぱり追求していかなきゃいけないのかな、と思います。

(試合後の雰囲気は?)まあ、みんなこの状況の中でやるしかないってことは分かってるし、どれだけ改善できるかという部分は変わらないです。(ポジティブ? それとも反省?)前の試合に比べれば良い面は出てきているとは思うし、そういう意味でポジティブになれる部分はあると思います。でも、ポジティブになることが全てではないと思うし、やはりさっき言ったみたいに守備の面でも崩されていないような形で結局失点してしまう、というのは自分たちが真剣に向き合っていかないといけないところだと思う。全体でやるところと、局面局面でやらなければいけないところは詰めていかないといけないと思います。

酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

酒井宏はオーバーラップ後のケアについて「修正していかないと」と語る 【Getty Images】

「しっかり修正していかないと」

 2失点目に関しては、100パーセントのうち85パーセントくらいは止めていましたけれど、あそこで上げられて失点になってしまってはダメなので……。もちろん、シャキリもうまかったですが、(W杯では)ああいう相手ばっかりなのでそこはしっかり止めれるようにしたいですね。

 結構、試合を楽しむことはできたので、まだまだこれからじゃないですかね。自分というよりチームとして結果を出すようにしていかないといけないので、0−2で満足してる選手はいないと思いますし、親善試合でもやっぱり勝ちたいので。もちろんコロンビア戦が一番大事なのは分かっているんですけれど、やる以上、サッカー選手っていうのは勝ちたいもの。しっかり勝てるように、練習試合でも勝てるように頑張っていきたいと思います。

(個人としてのコンディションは100パーセント?)いや、みんなコンディションは100パーセントではないので、けっこう疲れています。ただ、あくまでコロンビア戦に向けてみんなで100パーセントにしていくようにしているので、僕ももちろんけがのこともありますが、それも含めて100パーセントに持っていかなければいけないと思います。

(サイドを上がった後のケアは?)攻めている時の守りが全て大事なので、攻めて相手のボールになって、そこから埋めるようだともう遅い。そういうシーンがあったし、2失点目もCKのカウンターで、あそこで1回ファウルでつぶさないとカウンターを受けてしまいますし、後ろが僕は上がっていた時に僕が戻って3対3の形になっていて、そこはよくないと思う。しっかり修正していかないといけないなと思います。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

負傷交代するまで「相手に走らされた」という大迫は苦しい戦いに 【Getty Images】

「今は各々で頑張って守備をしている感じ」

 ファウルでしたが、今日はレフェリーと合わなかったです。(監督からは)まずは守備のところでハメていこうと話がありました。ただ僕がすごく揺さぶられたというか、相手に走らされた部分がありました。厳しかったです。まずは守備から入る試合が多くなるとはみんな分かっているはずですし、うまく走らされたところが課題ですし、僕が1人で追って、後ろが下がってという感じがすごくキツかったです。

 (そこは連係を高めるしかない?)まずは映像を見てから。時間がないですし、やれることをやるだけです。相手のレベルが上がるといなされる部分があるし、キツさは感じました。両サイドの選手も大変だったと思うし、そこは話をしながらやるしかないです。

(後半のチームの戦いを見てどう感じた?)サイドに良い形でボールが入った時に、相手にうまくいなされている感じがしました。仕掛けるタイミングとか、メリハリが大事になると思います。

(収穫はあった?)もちろんありますよ。守備でハマったときはハマったと思います。(相手は)かなり良いチームだったので、その中でやれたことはやれたと思います。守備の時に重心が下がったことは次につなげられるはず。守備で走らされて、後ろの選手はパワーがあったと思うが、前の選手は大変だったと思います。そこはどう分担していくか。みんなでカバーし合って、走る距離を減らして守るのかを考えたい。サイドに入ったときにはもっとセンタリングを上げても良いと思う。そっちの方が可能性は広がると思います。サイドチェンジした時にスイッチ入れることを意識したいし、そこがチャンスだと思います。あとはゴール前にしっかり入っていくことですね。

(ガーナ戦を終えて守備の要求が増えた?)まあ、練習でそうだったので。前はいって後ろは下がると、どうしても厳しくなってしまう。そこのかみ合わせにもどかしさは感じました。ただボード上でサッカーをやっているわけではないので、難しさはあります。でもちょっとしたポジショニングで変わると思いますし、もっとチームとして守備をできるようになりたいです。今は各々で頑張って守備をしている感じがしていて、そこはよくないと思っています。良い守備ができれば、良い攻撃ができるはず。ボールを持っている時のアイデアも必要ですが、まずはボールを奪ってどうやって運ぶか。そこが大事だと思います。

(方向性は間違っていない?)方向性としては、僕らは監督を信じてやるだけ。それに完全にダメだった試合だとは思っていないので。前半や後半の立ち上がりにチャンスはありましたから。ただ、後半にリスクを冒した時に2点目を決められて、終わってしまいました。でも可能性はあるので、ちょっとしたポジショニングやスイッチの入れどころで変わるはずなので、みんなでしっかり映像を見て反省して生かしたいです。

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