6月の2歳新馬戦の狙いどころは? ダイワメジャー産駒が東西、北で好成績

JRA-VANデータラボ

東京・阪神・函館 過去3年のデータから探る

 日本ダービーが終わり、先週から東京・阪神で2歳の新馬戦がスタート。POGファンならずとも、初戦を迎える2歳馬のレースぶりに気持ちが高ぶる競馬ファンは多いだろう。馬券的にも6月2日〜9月2日の期間中は2歳戦の単勝払戻しが5%上乗せされる「2歳単勝」キャンペーンが行われている。今回は初期の6月に行われる2歳新馬戦に注目し、東京・阪神・函館の狙いどころを2015年以降の過去3年のデータから探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

6月の東京芝・新馬戦における種牡馬別成績(2015年〜2017年)

表1 ※1勝、3着以内数3回以上。 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は東京芝の2歳新馬戦の種牡馬別成績。出走数が最も多いダイワメジャー産駒が最多タイの3勝をあげて、複勝回収率は100%を超えている。ただし、同産駒の3勝はいずれも牝馬によるもので、ダイワメジャー産駒の牝馬は【3.3.2.3】で連対率54.5%・複勝率72.7%と一際好成績を示している。また、ディープインパクト産駒も3勝をあげているが、いずれも1番人気によるものだった。

 他では黄色で強調したステイゴールド産駒、ロードカナロア産駒も複勝率、複勝回収率ともに高い。ステイゴールド産駒も牝馬の活躍が目立ち、【2.1.1.1】と東京に非常に相性が良い。昨年から産駒がデビューしたロードカナロア産駒も今年のスプリングSを制して、先日の日本ダービーにも出走したステルヴィオが勝利。仕上がりが早い2歳馬が多く、今年も活躍が期待される。

6月の東京芝・新馬戦における調教師別成績(2015年〜2017年)

表2 ※1勝以上、3着以内数2回以上。 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は東京の調教師別成績。田村康仁厩舎の管理馬が15年メジャーエンブレムら最多タイの3勝をあげ、連対率・複勝率ともに非常に高い。奥村武厩舎はイブキ、テンクウの兄弟などで最多タイの3勝。他にも黄色で強調した相沢郁厩舎が2勝、上位人気馬が多い堀宣行厩舎、アンノートルで勝利している池上昌弘厩舎あたりが狙い目だ。関西の厩舎では池江泰寿厩舎が東京の新馬で3着を外していない。

6月の東京芝・新馬戦における騎手別成績(2015年〜2017年)

表3 ※2勝以上。 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は東京の騎手別成績。一番上のM.デムーロ騎手が5戦中4勝と少数精鋭で非常に高い勝率を誇る。現在オープンで活躍中のロードクエストも新馬戦ではデムーロ騎手騎乗で快勝。6番人気で単勝2120円と高配当がついていた。

 他ではルメール騎手がメジャーエンブレム、ステルヴィオで2勝。2頭ともに重賞制覇しており、ルメール騎手で勝利した馬は素質が高いといえるだろう。対して、日本人騎手は騎乗数は多いものの、抜けて好成績をあげている騎手は見当たらなかった。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント