波乱含みの安田記念、今年の穴候補は? 6番人気以下の6〜7歳馬に要注意

JRA-VANデータラボ

過去10年、人気馬の上位独占は一度もない

 今週は春の古馬マイル王決定戦・安田記念が行われる。過去10年、人気馬の上位独占は一度もなく波乱の続くこのレース。今年は信頼できる人気馬はいるのか、そしてどの馬が穴候補になるのか、過去の傾向をみてみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1、2番人気の連対率はそれぞれ50.0%、30.0%とさほど悪くはないが、3着がないため複勝率としては今ひとつ。この1〜2番人気(6勝)が勝てなければ、残る優勝馬4頭は7〜9番人気。さらに2桁人気馬も7頭が好走と、荒れ模様の一戦だ。また、3番人気以内のワンツー決着は10年で3回あり、09年が1→2→10番人気、13年は1→3→12番人気、そして15年も1→3→12番人気と、これらの年も3着には穴馬が食い込んでいる。馬連や馬単ならまだしも、3連単、3連複では平穏な決着はまず望めないレースと考えたい。

年齢別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 年齢別では、4歳から7歳まで連対率はほぼ互角。ただ、3着5回の6歳が複勝率では一歩リードする22.4%をマーク。好走11頭中7頭が7番人気以下で、単複の回収率は100%を超えている。穴の6歳馬なら、少々の減点には目をつむって狙う価値はありそうだ。また、6番人気以下の連対7頭中6頭は6〜7歳と、特に連対馬はベテランが多くなる。なお、今年は3歳馬や8歳以上馬の登録はない。

枠番別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別の成績を見ると、まず4枠が連対なしの3着1回と不振。11年のアパパネ6着、12年のサダムパテック9着と1番人気2頭を含む、3番人気以内計7頭がすべて馬券圏外と、人気馬もこの枠では苦戦している。一方、その3番人気以内の好成績が目立つのが1〜3枠で【4.2.2.1】。10年の1番人気・リーチザクラウン14着以外はすべて馬券に絡んで複勝率は88.9%を記録する。

前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走クラス別では、G2組の好走が多いものの、勝率はわずか2.2%。特にマイラーズC組は【0.1.7.34】と、3着7頭を数えながら、連対は10年のスーパーホーネット1頭のみに終わっているのは気に掛かるデータだ。

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