日本は「少し守備が弱かったように見えた」 親善試合 ガーナ代表アッピアー監督会見
2−0で日本に勝利したガーナ。試合後、アッピアー監督が会見を行った 【写真:ロイター/アフロ】
試合後、ガーナのジェームズ・アッピアー監督は日本に対し「よくボールを保持していたし、前線でも動いていた」と評価したうえで、「少し守備が弱かったように見えた」と課題を挙げた。一方で、「これからW杯というトップレベルの大会に出るので、その前に勝つことは必ずしも重要ではない」とコメント。「こういう試合でミスをしておけば、W杯で繰り返すことはないだろうし、監督もここから学ぶことができるだろう」と日本に向けエールを送った。
W杯前に勝つことは必ずしも重要ではない
──今日のチーム全体の印象は? それから今回デビューしたエマニュエル・ボアテングとクワシ・オキエレの評価は?
戦術という意味では前半のほうが後半よりも良かった。後半はカウンターアタックに頼りすぎて守備的だったからだ。私はチームが守備に重きを置くことを好まない。ずっと攻撃的であってほしい。
それからデビューした2人だが、1試合だけで彼らを評価するつもりはない。2、3回くらいチャンスを与えて、そこから考えていきたい。今日のチームは、代表が2試合目という選手もいた。みんなよくやってくれたと思う。ただ、こういう試合を通じて、さらに高いレベルの試合ができるようにしていきたい。プレーの最初から最後まで、一貫性を持つことが大事。それができれば、もっといいパフォーマンスができると思う。
日本はフィニッシュが完璧ではなかった
いい質問だ。個人的な意見だが、われわれの選手にはまだ自信がない。特に後半、自分としてはボールを保持してパスを回してほしかったが、どうしても自信がないからボールを失い、それにより日本に攻撃のチャンスが訪れたのだと思う。
日本は良いチームだと思うが、フィニッシュが完璧ではなかった。特に後半は良いプレーをしていた。ボールを保持していたし、攻撃もしていたし、クロスもパスもよかった。チャンスもあったが、得点に結びつけることができなかったのは残念に思う。メディアの皆さん、監督には寛大な気持ちで接してほしい。とても良い試合をW杯で見せてくれると思う。
──日本は初めて3バックを試みていたが、どのあたりに弱さを感じたか?
どんな戦術でも、それを実行する選手の質が重要になる。3バックについては、自分たちがボールを持っているときは機能するが、相手に奪われたときに、DFから誰が前に出るのか。前線でプレーしていた選手が後ろに入ってくるのかという問題が出てくる。迷った場合には安全策を採るべきだと私は思う。
センターバックは必ず残るとか、攻撃時に(3バックのうち)2人が同時に出てしまうとカウンターを食らうリスクがあるので、最初は1人だけが出ていくとか、そういうやり方のほうがいいのではないかと思う。ただ、日本の選手が良くなかったとは思っていない。
※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ